私は日々、我々がマイノリティであることを実感していますが、
実際、どの程度なのか?今回、推計を行ってみた。

データ;性別変更取り扱い件数
(平成)
16年 130
17年 243
18年 257
19年 284
20年 440
21年 466
22年 537
23年 639
24年 742
25年 786
26年 831



世間に特例法が認知されるにつき、GID中核群が実際性別変更にまで
いたる確率はどんどん増えていく。

特例法施行より12年が経過し、さすがに増加は収束したろうと
思っていたのだが、どうやらいまだ増加の傾向にあるようだ。

しかし、この曲線をロジスティクスカーブと考えて
素直に読めば、800-900人の間で収束しそうな感じである。

いったん、900人で収束すると仮定しよう。
※その後は母集団である人口自体が年々減少している
以上、どこかで低下を始める。

性別変更の中央年齢はおそらく30歳程度。
20-40歳にかけて、分布していると思われる。

人口ピラミッドよりこの年齢層の平均人口を見ると、
160万人程度である。

人口に占める割合は、
900/160万=1780人に一人。

これ、私が漠然と感じていたより、全然多い。
私、1万人に一人と勝手に思ってました。

結構、多いじゃないか!

さて、実際には、手術しない人、手術しても諸般の事情で
戸籍変更しない人もいるわけです。

さあ、いったん中核群の定義として、日常生活を
反対性で送っている人のこと、としようか。
※心の中は誰にも分らない。外に現れる定義としては、
これくらいが妥当だろう。趣味で異性装をする、
では認められないと考える。

これ、多分統計もないし、手かがり全くないです。
もう、個人的な感覚で議論するしかないけど、
だいたい、性別変更した人と同数くらいじゃ
ないですかね??
私が出会った人、見たブログからの
すごく適当な感覚ですが。

1000人に一人。

なかなかに多い!
ダウン症を発症する確率とほぼ同じである。
ちなみに、姉に言ってやった。あんたの
子供が私と同じになるかもね。
ダウン症と同じ程度だからって。
※姉に子供はまだいません。

さて、このあと、地域差という問題が出てくる。
東京は、全国平均の2倍いる。
なんと、500人に一人!!
これ、結構多いですよ。学校全体で一人くらいは
必ずいる計算になる。
ちなみに、長野県は全国平均の3分の1で、
なんと3000人に一人!

そりゃ普段あわねーわ。

さて、東京で日常生活で性別移行者と絡む確率は?
当然ブログ、掲示板経由なし、完全に偶然で。

普通の人間だったら、たまに会う程度の友達、
仕事上の知り合いで、50人くらいか?

いまの時代、じつは10分の1の確率で
性別移行者とからむ可能性があるのだ。

これは、普通の日本人が考えるより、ずっと
高い確率と思う。

さて、日常生活で、たまたますれ違う確率は?

ターミナル駅を経由して
外出する場合、一回の外出で大体100人程度の
人間と、十分性別を認知可能な距離ですれ違い、
コンタクトすると考えられる。

大体、5回外出すれば、1人くらいは遭遇する
計算ですね。たまに出会える程度。
地方での車移動なら出会う人間なんて行先で
すれ違う人だけだから、20人程度。
これでは、まず出会うことはないだろう。

これは、単純な遭遇確率。

しかし、私がこれまで出会った性別移行者で、
一目見てあんた、○だろ!と突っ込みを入れたく
なるような人間は皆無であった。

顔で判別するのはまず無理。ていか、すれ違いで
判別されるようでは日常生活おくれません。

辛うじて、MtFが体形で違和感を覚えるくらいか?

でも、よほどでない限りは、でかい女、と思うくらい。
同じ車両に乗り合わせるなりしてガン見できる、
声を確認できるなどして、初めて確証持てる
訳で、ここまでニアミスする人数なんて、
一日20人行かない。
FtMとなると、体形、声での判断が絶望的になる。
そして、日本のMtF比率は1/3くらい。

おそらく、性別移行者と認識できる確率は
100分の1以下であろう。

日常的にターミナル駅を利用する人なら
認識する機会はあるかもしれない。

都会でも電車使わない人、地方在住者が
日常生活で性別移行者を目にしたと
認識する確率は限りなく低いのである。

ようするに、性別移行者とはたまたま出会えない。
知り合いにいるケースのほうがよっぽど多いのだ。

これは、結構面白い結果と思う。だって、直接の
知り合いよりか、たまたますれ違う可能性の方が
高いに決まってる。そう思ってた。

しかし、性別移行者である故、その存在は不可視
なのである。

うん、結論として、直接の知り合いである10分の1
の人間以外にとって、性別移行者はテレビの中
だけの存在なのだ。

そりゃ、他人事だよね。