夜、ふと目が覚めると、身体が動かないことに気づく。
動こう動こうとすればするほど、身体はますます硬くなり、一向に動かない。
妙な息苦しさを感じ、どこからか念仏のようなものが聞こえる。
そしてひたひたと近づいてくる足音が。
恐ろしさの余り目を閉じると、全身の力が抜けるような感覚とともに
身体は自由を取り戻す。
金縛り:症状の違いはあれど、睡眠中、自分の意に反して身体が動かなくなってしまう現象。
科学的には金縛りの原因は、睡眠中の脳の働きと睡眠のメカニズムにあるといわれている。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠という二つの周期がある。
ノンレム睡眠は脳が眠っているのに身体は起きている深い眠りの状態の事、
レム睡眠は脳が起きていて身体が眠っている眠りの浅い状態の事を指す。
金縛りはこのレム睡眠に起こる現象だ。
レム睡眠中は脳が起きているため、意識のみが半分覚醒してしまうことがある。
このとき脳は活動しているが、身体は眠っているため、自分の意思で動かそうとしても動くことはできない。
特に入眠した直後は、眠りに入る前に見た風景が強く頭に残り、その情景が夢に現れ、あたかも現実に感じてしまう入眠時幻覚という現象が起こることもあり、金縛りにかかってる最中は、それを全く夢だとは思わないのである。
こうして科学によって解明されているかのように思われる金縛りだが、一方でこういう話もある。
金縛りを経験したある人は、誰かに馬乗りになられているような感覚で目を覚ました。
見ると、身体の上に恐ろしい形相をした老婆がのしかかり、ぎゅうぎゅうと首を絞めていた。
ようやくのことで身体の自由を取り戻し、友人に助けを求めたその人の首には
絞められたような痣が残っていたという。
感覚だけでなく、痣まで残っていたというこの体験談。
はたして、睡眠のメカニズムだけで解明されるものなのだろうか?
(参照:都市伝説データベース)