東大数学科卒家庭教師が、私立医学部入試問題を掘り下げる -2ページ目

東大数学科卒家庭教師が、私立医学部入試問題を掘り下げる

短時間で標準的な問題を多く解く能力が要求される、私立医学部入試の問題について解説していきます。

$東大数学科卒家庭教師が、私立医学部入試問題を掘り下げる-2013年度順天堂大学医学部[I](2)解説

順天堂大学医学部の入試数学では、70分で大問3つを解かなければなりません。

2013年度入試では、大問1,2がマーク式、大問3が記述式でしたので、時間配分は大問1,2が各20分、大問3が30分、と言ったところでしょうか。

今回の問題が含まれていた大問1は、小問が5つ設けられているため、小問一つあたりにかけて良い時間は、長く見積もっても4分です。できれば3分以内での解答が望まれます。


今回の問題のテーマは「連分数」です。

連分数については、以前私が書いていたブログで何度か記事にしたことがあります(参考記事:エヴァリスト・ガロア, 自己相似と黄金比, 賭博覇王伝 零)。また、意欲的な方は、初等整数論講義 第2版を読めば、連分数と有理数/無理数との美しい対応などを学ぶことができます。

ただ、ほとんどの受験生にとって、「連分数」などというものは、触れたことのない事柄だと思います。でも、面食らうことはありません。自分が初めて見る事柄だということは、恐らく、他の受験生も初めて見る事柄なんです。と言うことは、特に定石的な解法を知らなくても、この問題文だけからヒントを汲み取って解くことが可能だということです。 そしてそのヒントは、直接的でわかりやすいものであるはずです。 なぜなら私立医学部の入試数学は、短時間で膨大な量を処理させるものだからです。何重もの思考が必要なトリックが隠されているなんてことは、まずありません。

これを踏まえて、どのように問題を解いて行けばよいかを、私のホームページの2013年度 順天堂大学医学部[1](2)で解説してありますので、是非ご覧ください!


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