受験コーディネーターのオズポンです。





読者さんからのコメントがありました。

>純粋に医学部ばかり志望していている人は

>二浪くらいまでになんとか結果がでなければ

>向いてないと自覚したほうが良さそうに思います。





多浪であることを面接で突っ込まれた

ときの返し方に対してのコメントだと思います。

そのときの記事がこちら。

面接の攻略。志望理由書の矛盾点。





3浪以上は合格の可能性は限りなく低い

ということだと思います。





これ、実はまったく同感です。





医学部は難関といわれていますが

普通に頑張れば2年で合格できると考えています。





これは様々な受験生を見てきた中での結論です。

まったく勉強してこなかったなどの状況でも

2年で大丈夫です。





ただしこれには前提条件があります。

①本人が医師になりたいと希望していること。

②通常の学習能力を有していること。





①ですが、表立って医学部を拒否する子

はほとんどいません。





たいていの子は

「医学部にいかねばならない」=「医学部にいきたい」

と自分自身に暗示をかけています。





あからさまな子もいます。





その子は最初に話を聞いたときは

医学部を目指そうということは

高3の冬に決めたといっていました。

それまでは工学部志望だったといいます。





「じゃあ、いよいよ自分の人生を

どうしようかと考えたときに

お父さんのあとを継いで医者に

なろうと思ったんだね」と聞いたら





「いえ、知らない間に目指すことになってました。」

と言い放ちました。





彼の本音に近い言葉を聞いたのはこれが最後でした。

そのあとは年間を通じての全ての面談で

「いえ、本当に医学部にいきたいです。」

としかいってくれませんでした。





結局、医学部を目指すことは1年で終了しました。

1年でよかったと思っています。





このような例は実はまれなケースで

何年も引っ張ったあげく歯学部なり

薬学部なりに落ち着くことが多いです。





本人も含めて自分は医学部にいきたい

と思い込んで何年も苦しむケースです。





②通常の学習能力を有していること。

ですが、基本頭のよしあしということは

関係ないと思っていました。





実際成績の上がらないこの多くは

A.自分では望んでいないことをやらされている(①がまさにそのケース)

B.勉強法が間違っている

C.できないことを知られたくないので弱点をオープンにしない

などだと考えていました。





ですから、本人にやる気さえあれば

拒否しない気持ちがあれば時間をかけて

基礎の基礎から教えれば絶対にできると

確信していました。





が、それでもだめな子もいます。

とうか、いました。

いわゆる学習障害ってやつです。





その子は話していると普通で

教えればちゃんと理解もするのですが

とにかく定着しない。





復習にも時間がかかるし

前日にやったはずのことがあまり

残っいなくて、知識が積み重なっていかない。





関連することが結びつかずに

全て単独の記憶として認識されているようでした。





いわゆる点が点のままで線にならない子でした。

そうとう個別で教えて、時間もかけたのですが

だめでした。





これらの前提条件がクリアされていれば

通常2年で合格が可能です。

うまくいけば1年で合格も夢ではありません。





ですから2浪までで合格できなければ

その前提条件を疑ったほうが良いと思います。

それを「向いていない」という言葉で

表現するならばそうかもしれません。





しかし、しかしです。

例外もあるんです。


5浪、6浪して見事医科大合格。

入学後も成績が学年順位で1桁をキープしている子が。




次回はそんな奇跡的な逆転劇を演じた生徒の話です。




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