次の日は朝から骨を焼きに行きました。
骨を焼く前に、みんなで花を入れたり、顔を触ったりしました。
父方のおばあちゃんはパーキンソン病で体が折れ曲がっちゃって、
誰かが抱っこをしないと、おじいちゃんが寝ている位置まで行けないんだけれど、
花を添えるとき、抱っこしているおじさんとミドリさんが何かアタフタしている。
席に戻ってくると、
ミドリさん「お花を顔の周りに添えないといけないけーが、おばあちゃん、眉間の真ん中に置こうとしてたwwwもー大変だっけwwww」
おじさん「そのあと口の上に置こうとしてたんだぜwww」
そのあとは遺族みんなで顔を触る。
ミドリさん「ちょwwおばーちゃん!おばーちゃん!」
ミドリさん「おばーちゃんが、最後に鼻が高くなるようにってじいちゃんの鼻一生懸命手で伸ばしてたwwww」
私「なにしてるんですかwwwww」
おじさん「わーー、じいちゃん冷てぇ!」
ミドリさん「じいちゃん雪見大福みたいになってるよ!おじいちゃん!」
おじさん「おい、ナオキも触るか?」
父親「ああ・・・俺ぁ、いいよ。」
このときのお父さんはなんだか少しさびしそうに見えた。
おじさんたちはずっとおじいちゃんと暮らしてきたから、おじいちゃんが死んだこともちゃんと受け止めてる感じだったけれど、お父さんはまだ受け止めきれてないようだった。
おじいちゃんに触れることに抵抗があったのも、そのためなのだろうか。
そして棺は火葬場へと出発した。
火葬場の駐車スペースへ駐車していると、かっこいい車が。
私「見て!あの車かっけーー!しかもVW・・・フォルクスワーゲンだっけか?すげーー。」
母親「ほんとだー。」
しかし中をよく見てみると
私「ちょwwww乗ってるの、さっきのお坊さんじゃんwwwww儲けてんなwwwwwwww」
骨を焼いてる間、みんなで食事。
弁当とジュース、そしてビールが置いてあった。
父親「ビール、飲もうかなーー。」
母親「だーーめ。」
父親「おかーさん運転してってよー。」
母親「やだよ、パパの車スピード出るから怖いんだよ。」
私「(ビール飲みながら)もうさ、駅までお母さん運転して、そっからバスで行けばいいじゃん」
母親「いや~~、」
私「霊柩車乗ればいいじゃん。」
父親「だめだからw」
私「もうさっきの坊さんに乗せてもらえwwフォルクスワーゲンwwww」
父親「絶対やだwwww」
その時骨が焼き終わるアナウンスが入る。
みんな「よし行こう行こう」
おじいちゃんの遺影と骨壷置いてかれる。
おじさん「おい、じーちゃん忘れてるぞwwww」