気づいたら、周りは鹿だらけ。

気づいたら、周りは鹿だらけ。

私の食べ物フォルダが火を噴く!!!


といっても二個だけですが。

上は豆乳クリームスパゲティでした。豆乳から作りました。ただ、残念なことに塩っけが足りなかった。


下はペンネ。上に乗っかってるのはコンビーフ。

わたし、大学生になって初めてコンビーフを食べました。

(おばあちゃんが食糧支援で大量に送ってくれた缶詰の一つ)

なんか、缶詰なのに、美味い。しかもペンネと合う!これはアボカドとも合うんじゃないかと密かに思っている。



昨日は教育課程論というものを受けたのですが、

教育委員会のお偉い人が来まして、

元々小学校の教師だったという50くらいのおっさんが講義をしました。

(あきらかにこのおっさん、何か企んでr・・・・いや、なんでもないっす。星空がきれいだ)


あろうことか、このおっさん、教材として『ビリーブ』を流し始めた。


みなさん、知ってますよね?あの、ビリ~ブイン・ヒューチャー・シーンジーテル~とかいうやつ。

当時小学生だった私は、「合唱の音楽に横文字が出てくるなんて、なんてはいからな曲なの?!」と思いお気に入りの曲の一つだったわけですが、

ある事件をきっかけに、この曲は私の暗黒時代を思い出させてしまう魔の曲となってしまったのでした。



確かあれは小学校四年生の時。

当時はハモネプが流行っていました。

小規模の小学校で、クラスも一つしかなかったため、なにか一度流行ると、クラス全体に広まっていくようなところがありました。


私は音楽などは特に興味はなかったのですが、流れに流されて、

いつのまにか6人ばかしのハモリグループの一員になっていました。


グループ内の、音楽に造形が深くて絶対音感を持っていた子にハモリを教えてもらい、

毎日放課後、学習室や、学校裏のドブ川に集まって、6人でハモっていました。

もうここら辺からキモイんですが、ここから段々おかしくなってくる。


知らないうちに、「どこかの舞台で発表しよう」という話が盛り上がり、

丁度、その頃、静岡の芸術ナントカとかいう団体が「奇才・天才・こども大会」というものを企画していたところで、

リーダー格の子が、「これに出よう!」と言いだし、応募してしまいました。

その時の実力といったらもう「なにこれ、詩吟?」ってレベル。


一度に三人しか出れないので、三人ずつ分かれることに。

私は、親友の けけ と、後々一緒に漫才をやることになる おばあちゃん とやることになりました。


けけは文句なしに歌が上手い。おばあちゃんも人並みに上手いし、 度胸もある。

私はというと、歌に自信がなかったし、人前で聴かせられるような歌声ではなかった。

そういう訳で、私は当時、ピアノを習っていたこともあり、 伴奏をやることになった。



曲は 『ビリーブ』。

決まったのは本番一週間前だった。



私はピアノを習っていても、圧倒的に音楽の才能が足りなかった。

弾くことは好きだったが、いつも弾くのは簡単な曲ばかり。

難しい曲は弾いたことがない、ましてや伴奏なんかやったことがなかった。


練習したが、難しい曲を弾き慣れてない私にとってはまさに荒波の中をもがく様。

なんとか歌う部分の伴奏は途切れつつ弾けるようになったが、前奏が弾けない。

そのまま本番になった。



まず、リハーサルがあり、舞台の進行というものを出演者・司会お互いに確認し合う。

その時のやりとりはこんなものだった。


司会「今流行っているハモリをやってくれましたー。これはなんという曲名かな?」


おばあちゃん「ビリーブという曲です。学校で習った歌です。」


司会「そうなんですかー。素敵な曲ですね。

そういえば、このあともう一つ、ハモリをやってくれる女の子たちがいるんですが、その子たちは同じ学校の子なんですよね?」


私「そうですー。」


みたいな感じ。

そのあと他のグループの子には、「おんなじ小学校なんだよね?」「クラスは一つしかないんだよね?」とか聞く感じ。(話題ないし。どう見ても"奇才天才"じゃないし。)


いよいよ本番になった。

前奏が弾けないのは、私が「いっせーのーで!」で一気に歌の部分に入ることで補った。

あとは普通に歌を歌うだけじゃつまらないので、手話を二人がやりつつ歌うことにした。



結果。


「いっせーのーで!」


おばあちゃん「たとえばきみがー傷ついてー♪」


けけ「・・・・・・・。(緊張して声が出ない)」


私、「あ、」

トチる。頭が真っ白。続きが弾けない。膝に手を置いて、伴奏終わりのポーズwww

あれ、もう終わってるんすかwwww

サビまだ行ってないのに伴奏消えるwwww

完全ハモネプwwwwww


これで終わりならよかったものの、元来の私の目立ちたがり屋の性格が悪い方へ出てしまった。


司会「はーい、ありがとうございましたー。(略)

そういえば、このあと出てくる女の子たちも、おんなじ小学校なんですよね?」


私「はい。小学校の人数が少なくて、クラスが一クラスしかないんです。(えっへん)


司会「・・・・・。(「てめぇ・・・このあとに使う話題を今言うんじゃねぇよ・・・空気嫁・・・カス・・・」みたいな目をしていた)

はー、そうなんですかー。ははは~。」



一体わたしたちは何を残したのか・・・。

伴奏がない中、一人で歌うおばあちゃん、無言で手話をやるけけ。

私たちは、奇才でも天才でもありませんでした。天災でした。



そう、講義でビリーブを聞いた瞬間、

私は懐かしい小学校の教室を思い出すんではなくて、

ただただ、穴があったら入ってそのままマントルまで行って溶けてしまいたいくらいの恥ずかしい出来事を思い出したのでした。