こんにちは

 

今回はColiolisの力について

解き明かしましょう。

今回の「'」は非慣性系の位置ベクトル

を示しています。

 

慣性系Aにおいて角速度ωで回転している運動

について考える。このとき、質点mの位置をr

とすると、

 

V=ω×r'

 

ここで、板の上でv'で質点が動くとすると、

これは、非慣性系座標系A'で見たものである

ので、

 

v=dr'/dt

  =v'+V

  =(dr'/dt)'+ω×r'

 

すなわち、

 

dA/dt=(dA/dt)'+ω×A…(*)

(Aは任意)

 

が成立します。

 

a=dv/dt

  =d(v'+ω×r')/dt

  =dv'/dt+((dω/dt)×r')+(ω×(dr'/dt))

 

(*)を用いて、

 

  =[(dv'/dt)+ω×v']+(dω/dt)×r'+ω×[(dω/dt)×r'+ω×r']

  =a'+ω×v'+(dω/dt)×r'+ω×v'+ω×(ω×r')

  =a'+2ω×v'+(dω/dt)×r'+ω×(ω×r')

 

ここで

 

ω×(ω×r')=(ωr')ω-(ωω)r'

 

ωとr'は直角なので、

(ωはz軸方向、xy平面方向である)

 

ωr'=0  

 

すなわち、 

ω×(ω×r')=-(ωω)r' =-ω²ρ

(ρは円運動の半径、r'→ρとおきなおした)

 

a=a'+2ω×v'+(dω/dt)×r'-ω²ρ

a'=a-2ω×v'-(dω/dt)×r'+ω²ρ

 

F'=ma'

に代入して、

 

F'=ma-2mω×v'-m(dω/dt)×r'+mω²ρ

 

F'=F-2mω×v'-m(dω/dt)×r'+mω²ρ

 

-2mω×v'→Coliolisの力

-m(dω/dt)×r'→慣性力(特に名前なし)

+mω²ρ→(遠心力)

 

これにて証明完了です。