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授業の話です。
複素数平面のド・モアブルの定理を扱いました。
↑ポイント集より
証明は加法定理を用いながら数学的帰納法というやり方を用いるのが一般的ですが、
生徒に「なぜ数学的帰納法が思いつくのか?」と訊いてみることにしました。
やはりなかなかピンときていない様子です。
本来は「自然数」というのが条件に来ないといけないのですが、生徒は
「帰納法ってなんだっけ?」という感じで、なかなか頭が追いついていない
様子です。
過去の内容を忘れてしまう生徒ってたくさんいると思いますが、そういう時は
どうでしょうか?
個人的には、それは当たり前だと思っています。
忘れたら思い出しなさい、というように伝えています。
成績が伸びる生徒は、覚えておく力よりも忘れたことを思い出そうとする
力があるように見えます。何でもかんでも覚えていてすごい、のではなく
いちいち確認をしているのです、私も結構忘れていることが多いですが、
確認し、問題で使うことで定着します。
「すぐに忘れるので自己肯定感が下がるんです」と言っている生徒もいますが、
それは「食べても翌日にはお腹が空くので自己肯定感が下がります」と言っている
ようなものです。ぜひ繰り返し、粘り強くやってほしいです。