この日の話題はこれでしょう。

 

https://www.47news.jp/4310487.html

共通テスト、記述式見送りへ。

 

妥当な判断なのでしょうが、

 

①決断が遅い。

②受験生が困惑する。

 

の 2 点は言及したいところです。

 

①は我が国の状況をまさに表していると言えます。

何かをするまでに時間がかかります。

 

いきなり何かをする人種(パイオニア)は叩かれる傾向にあります。

 

そうした「空気」が重要な判断さえも遅らせている要因のような気がします。

 

 

②はまさにそうです。まわりでは「やっぱりね」なんて言っている教員もいますが、いやいや。

そのあと、どういう試験になるか、各大学がどういう判断をするか、まだ何もわかっていません。

ただ振り出しに戻っただけなのに簡単に言われても…

 

生徒の中には「先生、全ての大学から記述式問題が無くなるんですか?」

と言ってくる生徒もいます。意外かもしれませんが、私のまわりはこんな感じです。

 

混乱をとるためには説明をするしかありませんが、「じゃあどうする」までには

至らないのが現状です。

 

「現行のセンターに戻る」、や「問題は思考・判断・表現が分かるものになる」、や

「再度思考調査をすべき」など情報が錯綜していますが、

私はまずは教科書の内容を焦らずにしっかり教え込み、考えさせることを

主眼に置きたいと思います。

 

何か特別なテクニックが必要であるような試験ならば、

思考も判断も測れないと思います。

 

そうではなく、数学の重要な概念や大事な部分を生徒と共有することこそ

今できることはないのではないか、と考えます。