期末試験が始まりました。
試験監督をいくつかやって、生徒をひたすら観察しているのですが、
生徒には自分の負けパターンに気づいてほしいと思います。
・徹夜をすると眠くなって試験中に集中できない。
・授業の理解度が浅いと、試験まで浅いままである。
・得意科目から手をつけると、苦手科目に手がまわらない。
・集中すればできる、と思っていても、実は1時間も続かない。
・ついケータイでSNSを見てしまう。
・暗記ものを後回しにしてしまう。
など、試験の度にこの負けパターンを繰り返す、というのが
よくあるように思えます(あくまでも目の前の生徒を見て、という私見です)。
数学でいえば、授業中や小テストで間違えたパターンをそのまま
定期試験に引き継いでしまっている、というのもよく見られます。
目の前の生徒でいえば、「授業中に消化不良を起こしても後回しにする」
というパターンを永劫回帰していることが多いです。
例えば、2次不等式 x^2-5x+4<0を解くにしても、
まずグラフとx軸との共有点を「=0」として求めなくてはなりません。
あとはグラフとx軸との位置関係で不等式を解きます。
しかし、この理屈が分からないと決して解けることはありませんし、
「難しいから後回し」、という形で放置してしまうことが多いのです。
後回しにすると、別の課題が目の前にやってくるので、後回しにした課題など
どうでもよくなります。
つまり、定期試験は自分の失敗パターンと向き合い、
どうすれば成功できるかを考えるチャンスだと思います。
問題の出題方法に関しては色々疑問に思うことも多いですが、
この点に関してはすごく勉強になると思います。