[http://www.geocities.jp/narcissusmaster/math/trigonometric_ratio_recitation.html]より

 

こういうのを授業で扱うと、確実にいますよね。

 

「先生、これ覚えるんですか?」

という生徒。

 

もちろん、cos, sinが単位円周上の座標を表していて、象限ごとの正負を確認してあげることと、

動径の位置によって、1:1:√2の三角形(π/4関係)と1:2:√3の三角形(π/3, π/6関係)を利用すること

を知っていれば、表は理解できると思います。

90°,180°…も、単位円上の座標の意識があれば、おのずと値が出てきます。

 

tanは扱いずらいので、x(cos)とy(sin)の比で教えるか、動径の傾きで教えるか、

sin÷cosで教えるか、色々あると思います。

 

生徒の中には丸覚えをしてくる者もいるのですが、

覚えるのであれば仕組みを覚えるべきでしょう。

 

入試前に典型問題を何度も解くのは、その仕組みを覚える

もしくは理解するためです。

 

丸覚えは、応用が利かなくなる危険性と、

定期試験を終えたら、何もかも忘れてしまう危険性の2つを持ち合わせていると思います。

 

同じ問題を何度も解いて

 「先生、もうこの問題覚えちゃったよ!」

というのは、「答えを覚えたのか」、「理論を覚えたのか」

で、対応が大きく変わってきます。

その場合は、「この問題はどうやって解くか説明してみて」

と聞いて、理解度を確かめるようにしています。

 

三角比の表であれば、sin(7/6π)はなぜ-1/2なの?

のような質問をしてみた時の説明で理解度を確かめられます。

・表を覚えたから

・動径がπよりもπ/6下にあるから

・sin(θ+π)=-sinθだから

・sin(π/6)の原点対称だから

・図をかいて座標がそうなるから

なのか、いろいろパターンがあると思います。

 

数学で「覚える」のであれば、是非仕組みを覚えてほしいと思います。