大問1(5)

 

ある商品は1個あたり60円で仕入れることができ、1個あたり110円で売ると1日で

200個売れる。1個あたり1円値下げするごとに1日で売れる個数が10個増えるとすると

1個あたり□円値下げすると1日の利益が最も大きくなる。

ただし、利益とは、売られる商品について、客から受け取った代金から、仕入れにかかった代金をひいたものとする。

また、仕入れた商品はすべて売ることができ、売れ残りはないものとする。

 

大問1に出すには勿体ない気もしますが、いつもは一行題なので、困惑した生徒も多かったのではないでしょうか。

 

1個あたり、x円値下げするとすると、(xは0より大きい整数)

1日で売れる個数は200+10x個です。

1個あたりの売値は110-x円なので、

1個当たりの利益は(110-x)-60=50-x円です。

よって、すべての利益は

(50-x)(200+10x)円となり、これの最大値を求めればいいことになります。

 

(与式)=10(x+20)(50-x)

        =10(-x^2+30x+1000)

       =-10(x^2-30x-1000)

      =-10{(x-15)^2-225-1000}

     =-10(x-15)^2+12250

から、15円値下げすると、最大12250円の利益が生じることになります。

(xの値だけ出ればいいので、与式を0にする値である-20と50の中点をとった方が早いです。)

 

計算としては難しくはないのですが、問題文を式に直す「表現力」が試されるのにも関わらず、

解答用紙は答えのみを記入するパターンなので、その辺が気になるところです。