佐藤一斎「言志四録」の言葉
「一の字、積の字、甚だ畏る可し。
善悪の幾も初一念に在りて、
善悪の熟するも、積累の後に在り。」
一という字と積という字は、特に畏れ慎まなければいけない。
善と悪もそのきざしというものは、
最初の一念-ふと心に思い出すこと-
によるものであり、
また善や悪が固まるのも、最初の一念が積み重なった後に
結果として成るわけである。
最初の一念が肝要であり、
これが起点となって、
どちらに進むかが決まってくる
わけである。
一つのことに焦点が当たると
そのことが入ってきやすくなるからこそ、
最初の一念がよいものであれば、
よいものが強化され
悪いものであれば、
悪いものが強化されるのである
そうであるならば、
私たちは、いいものに焦点を当てるよう心がけたい
ものである。
「最初の一念を大切にしていますか?」