5月2日は、午前中に保護者の方からご案内いただいて、辻井のぶ子さんの講演を聴きに、南山学園まで出かけてきました。
辻井のぶ子さんは、ピアニストの辻井伸行さんのお母さん。伸行さんは生後まもなく全盲と分かり、絶望と不安のなか、手探りで子育てをスタートされました。
はじめ、目の見えないことをネガティブにのぶ子さんはとらえていましたが、とある本と出会い、自分のものさしでみていただけと気づき、ポジティブにとらえるように変わり、普通の子と同じように育てればいいと思ったそうです。
それから、いろんなことを経験させ、いろんなところへ連れていったそうです。それは、一人の人間として感情豊かになってほしいという想いがあったから。
お母さんが伸行さんがピアノに興味があることを発見してから、世界的ピアニストまでたどり着くには、幼い頃からの幾つかのターニングポイントがあったわけですが、どの地点においても、お母さん観察力が長けていて、信念を曲げることなく進んだ結果であるように感じました。
のぶ子さんの心がけたことが、お話の随所に出てきましたが、特に強く響いたものを3つあげると、
・人と比べない
・前例がないなら、前例をつくればいい
・親が子を信じなければ誰が信じる
子育てに限らず、とても大事な考え方。
大きくなってくるにつれて、つい疑いの声を投げてしまいがち。これがたまりすぎると、子どもは辛い。家庭に逃げ場がないのはやっぱりまずい。絶対的な安全基地でないといけない。
まずは、信じる。それは子どもに伝わります。
学び多き講演会でした。
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