【㉖Σkの公式①】

区分求積法で面積を求めている。

そんなとき、和の計算でΣの公式が必要になる。

 

そこで、今回はΣの公式について考えよう。

あなたはΣkの8乗の公式が導けるか。

このブログではそういった問題を扱う。

数学的思考でより本質的な問題を扱う。

 

Σの公式の使い方ではない。

あのChatGPTですらわからない。

ただ、ヒントを与えたらたちどころに解いた。

さすが知識抜群の超優等生。

 

我々は考え方(思考力)をいかに身につけるか。

知識だけではない思考力。

これは高いレベルの目標である。

今後の教育の大目標だと思う。

 

Σの公式を導く。

発想はとても簡単だ。

 

積分の区分積分法はΣ公式を使う。

逆にΣ公式は積分公式から導く。

それだけである。

 

最初に教科書の解法を復習しよう。

Σkの公式から求めよう。

 

和の計算は階差の公式を使う。1

 

①       はkとk-1という1の差のある式の差。

これを階差の式という。

この階差の式を上のようにすべて加える。

そうすると途中が打ち消しあって最初と最後が残る。

これが和の計算の原理だ。

とてもシンプルであるが応用のある原理だ。

 

同様に階差の2乗の公式を求めてみよう。

階差の指数を3にすればよい。2

 このようにして順にSを求めることができる。

Σの3乗、Σの4乗の計算を行ってほしい。

式の特色に気が付くであろう。

 

 式をみて気が付くこと。

Sはいつもnを因数に持つ。

いいかえれば、S(0=0となる。

理由は③式からわかると思う。

(実はS(-1)=0にもなる)

実際に計算してみると見えてくることが多い。

 

階差の式の工夫はできないか。

いつも同じ階差の式ではないのだ。

 

階差式④を見てほしい。3

このように求めることができる。

Σの2乗の公式も同様にして求めてほしい。

 

これからの目標はシグマ8乗の式は導けるか。

いままでの方法だと膨大な式になりそうだ。

実際にやってみるとよい。

 

少し工夫がしたい。

いつも計算を頑張るだけではない。

工夫やアイデアが数学には大切だ。

ここが知識だけではできない思考だ。

 

それが積分利用の方法だ。

ポイントは階差の公式と積分の利用。

次回、具体的に考えてみよう。