(安全)フィリピン滞在記242】

 

 

生徒たちによく聞く。

「日本についてどう思いますか」

必ず返ってくる答えがある。

 

「日本は安全な国だと思います」

安全を口にする。

彼らにとって大切な安全。

 

フィリピンは安全か。

貧富の差が激しい。

貧富の差が治安を悪くする。

 

身なりからして異なる。

はっきりと二極化している。

 

車は大きい車ばかりだ。

軽自動車はほとんど見ない。

車を買える人はお金持ち。

車は富の象徴だ。

 

住む地域も分かれている。

二極化されている。

 

今住んでいる街はスクールゾーン。

学生が多い。

そのためか、警官が多い。

警官に守られている感じだ。

 

いろいろな人がいる。

道路で寝ている人もいる。

いつもお金をせがむ老人。

 

                            (朝の街)

 

コンビニに入る。

ドアを開けてくれる人。

お金をせがむためだ。

 

モールの喫茶店に入る。

窓越しに子どもがいる。

じっとこちらを見ている。

モノを買ってもらいたいらしい。

 

最初は驚いた。

どう対応していいのか。

最初は迷った。

お金を与えるべきか。

 

対応の仕方もいろいろだ。

お金を与える人。

無視する人。

 

フィリピン人先生に言われた。

「お金を渡さない方がいいですよ」

「どうしてですか」

 

「彼らは悪いことに使います」

「薬を買ったりします」

結果として、彼らのためにならない。

 

モールに入るとき、チェックがある。

荷物のチェックだ。

 

ビレッジに入るとき許可書がいる。

人も車も同じだ。

これは、安全を確保するためだ。

 

安全に対して負担を惜しまない。

そのためか、警備員がやたらに多い。

安全を確保するためだ。

 

生徒たちはよく言う。

「マニラは怖いです」

彼らの偽らざる本音だ。

この国では安全と水はただではない。