【(教育後進国)フィリピン滞在記241】
インフラは不十分。
道路で水道栓が壊れて水たまり。
大きな穴が開いていて危ない。
最近は驚かなくなった。
6月は雨期だ。
それなのに水道が止まる。
いきなり午後7時から止まる。
食事をする時間だ。
これは大変だ。
常にバケツに水をためておく。
水道はよく止まる。
ただ、電気は止まったことがない。
恵まれていると思う。
電気が止まると危ない。
エアコンや扇風機が使えない。
熱中症の危険がある。
貧富の差が激しいフィリピン。
全てにインフラが行き渡らない。
それでは学校はどうだろうか。
教室は狭い。
よく壊れるが、エアコンはある。
IT機器はどうか。
これは日本と変わらない。
むしろ、日本より進んでいる。
パワーポイントはもちろん使える。
授業の動画が作ってある。
すべてのカリキュラムを網羅している。
音声の会話動画もある。
生徒は携帯で学ぶことが出来る。
トイレはどうか。
よく、掃除してある。
生徒たちが自主的に掃除している。
ただし、よく詰まるが。
日本の学校と比較する。
It機器は日本以上だ。
生徒も使いこなしている。
学校の外に出るとどうか。
インフラは圧倒的に弱い。
それでも学校は逆だ。
これは一体どういうことか。
先進国日本の教育現場。
教育をなおざりにしてきたつけか。
午後5時になれば、皆が帰宅する。
先生は率先して帰る。
もちろん、部活はない。
生徒たちは自分で整理整頓して帰る。
自分たちで朝の会、帰りの会を主催している。
先生も加わる。
生徒たちに主体性があるのだ。
(誕生日パーティ)
授業中もほとんどしかる必要がない。
お互いに注意している。
リーダーが目を光らせているのだ。
たまに騒がしくなる。
たいした騒ぎではない。
それでも必ずお互いに牽制する。
教員は授業内容に集中できる。
これが本来の学校であろう。
教師はスーパーマンではない。
出来ることに限度がある。
教える環境をよくする。
これが一番だと思う。
生徒たちも学びたいと思っている。
いやならやめるだけだ。
親もここら辺はよく承知している。
続けたいなら頑張る。
だから、お互いに努力して助け合う。
先生には迷惑をかけない。
かけては申し訳ない。
そんな雰囲気なのだ。
これが当たり前かはわからない。
少なくとも甘い環境ではない。
教員も生徒も真剣に学べる環境だ。