【(日本の魅力)フィリピン滞在記231】
38年間は日本で高校数学教師でした。
数学教師が日本語教師としてフィリピンに渡り、早くも1年。
日本に行く技能実習生に日本語を教えています。
いろいろなことがあり驚きの毎日です。
もの凄く可能性の多いフィリピンですが問題もあります。
日本から近いようで遠いフィリピンの滞在記です。
若いJ先生。
日本で7年間働いていた。
日本がとても好きな先生だ。
会話もとても上手だ。
日本に多くの友達がいるらしい。
彼と食事をする機会を持った。
(フィリピンのレストラン)
彼は27歳。
学校を出て日本語学校に通った。
その後、すぐに日本に行った。
7年間、日本各地で働いていた。
日本の感想を聞いてみた。
「日本はとても好きです」
「どうしてですか」
「何でも便利です」
「コンビニやスーパーには何でもあります」
便利なところがとてもお気に入りらしい。
「フィリピンのスーパーは何もありません」
最近はそうでもないが、確かにモノは少ない。
便利とは言えない。
確かにサービス面ではかなり劣る。
私が日頃感じていることを聞いてみた。
「フィリピンの自動車は怖くありませんか」
「横暴な運転です。金持ちは威張っています」
少しでもスキマがあれば車は入り込む。
歩行者はほとんど無視する。
いつも車とぶつかりそうになりヒヤッとする。
車は金持ちしか持てない。
金持ちは特権意識があるらしい。
お金が力を持つ世界だ。
「日本ではありえません」
「日本は平等な社会だと思います」
子どもがよく手を出してくる。
お金をせがむのだ。
その行為についてどう思うか聞いてみた。
「気持ちはよくありません」
私も同じ気持ちだ。
「少しのお金を渡しても何にもなりません」
「悪いことに使う可能性があります」
学校でイジメはあるのか聞いてみた。
「ほとんどありません」
「ただ、お金持ちの行く私立学校は別です」
裕福になると人の心は荒むのか。
「フィリピンでは仕事がありません」
「大学を出ても給料が安いです」
仕事がないうえに給料が安い。
それで海外に出る人が多い。
いわゆる出稼ぎだ。
英語が出来るので行ける地域は広い。
最後にJ先生に聞いた。
「これからどうしたいですか」
「また、日本に行きたいです」
「日本でいろいろ勉強したいです」
「実はIT関係の会社に呼ばれています」
学べる環境がある。
しかも挑戦できる環境もある。
それが日本の魅力なのだろう。
フィリピン人にとって日本は憧れの国だ。