【(懐かしい日本人)フィリピン滞在記222】
38年間は日本で高校数学教師でした。
数学教師が日本語教師としてフィリピンに渡り、早くも1年。
日本に行く技能実習生に日本語を教えています。
いろいろなことがあり驚きの毎日です。
もの凄く可能性の多いフィリピンですが問題もあります。
日本から近いようで遠いフィリピンの滞在記です。
5月の一時帰国。
岐阜市に滞在。
清流と山の素晴らしい街だ。
とても静かだ。
車も人も少ない。
久しぶりの静寂。
空気もとてもきれいだ。
少し暑い。
タクシーの運転手に聞く。
今年は暑いらしい。
日本も温暖化の影響か。
フィリピンは記録的な暑さ。
タイなどのアジア地区も同じらしい。
日本もやっぱり暑い。
ニュースで知った。
四月の日本。
どこも記録的な暑さ。
温暖化の影響が心配だ。
アジア地区と同じ影響。
日本とアジアは一心同体だ。
自然環境、人材交流、経済など。
仲間としてやっていけるか。
岐阜の街。
意外と若者が多い。
多くの若者は外国人。
技能実習生が多い街だ。
仲間と連れ添っている。
同じ外国人同士が多い。
入った喫茶店の若い店員さんも外国人。
「どこの国から来ましたか」
「韓国です」
彼に聞いてみた。
「どうして日本に来ましたか」
「日本に興味があります」
「アニメのワンピースが好きです」
「近くにスラムダンクの学校があります」
アニメの影響はとても大きい。
時間があり別の喫茶店に入った。
おばさんが切り盛りしている。
おばさんに聞かれた。
「モーニングはいりますか」
「いりません。有り難うございます」
しばらくしておばさん。
「本当に入りませんか」
何度も心配そうに聞いてくる。
優しい日本人の人だ。
少しお節介でとても優しい。
懐かしい日本人だ。
帰るときわざわざ店の外に来てくれた。
「今日は有り難うございました」
本当に優しい。
ホテルの朝食会場。
隣に若いカップル。
声が聞こえてきた。
「昨日よりおかずが多い」
「昨日は少ない。頭にくるね」
店員さんが目の前にいる。
聞こえるように話している。
思わず彼女の顔を見てしまう。
いろいろな人がいても良い。
それでも人の関係は大切にしたい。
相手を思う気持ちは大切にしたい。
心の荒廃が言われて久しい。
豊かになったといわれる日本。
まだまだ、恵まれている日本。
それでも問題は山積みだ。