【(イケイケ君)フィリピン滞在記221】
38年間は日本で高校数学教師でした。
数学教師が日本語教師としてフィリピンに渡り、早くも1年。
日本に行く技能実習生に日本語を教えています。
いろいろなことがあり驚きの毎日です。
もの凄く可能性の多いフィリピンですが問題もあります。
日本から近いようで遠いフィリピンの滞在記です。
Caffenaはよく行く喫茶店。
モールの入り口にある。
コーヒーがとても美味しい。
店の入り口に机とイスが置いてある。
いつも、そこに座っている少年。
通称イケイケ君だ。
携帯を見ながら大声を出している。
たまにサングラスをかけている。
携帯を見ながら踊っている。
ダンスをしているのか。
振りを付けて踊っている。
携帯で発信もしているようだ。
自分がエンターテイナーと思っている。
周りの人もよく知っている。
彼を温かく見守っているかんじだ。
飲み物を飲むわけではない。
それでもよく店にいる。
店員さんとは仲が良い。
最初はあまり気にならなかった。
母親がたまに来て話している。
あるとき、母親が泣いていた。
言うことを聞かないらしい。
様子が少し変だ。
どうもイケイケ君は心身障害者のようだ。
(イケイケ君)
フィリピンにはいろいろな人がいる。
お店で食事中のとき。
我々を見てお店に入ってくる人。
手を出している。
お金がほしいという意思表示。
子どもも大人もいる。
日本人はお金持ちというイメージがある。
地域によっては子どもに取り囲まれる。
いわゆるストリートチルドレンだ。
少し危険である。
一度あったことがある。
初めてフィリピンに行ったとき。
安全と言われる地域を歩いていた。
一本、奥の道に入った。
子どもたちに取り囲まれる。
ポケットに手を入れてくる。
振り払ってその場は逃げた。
歩道の真ん中で寝ている人。
端で寝ればよいと思うが真ん中だ。
気をつけないと踏んでしまいそうだ。
歩道で水道栓が壊れている。
水が流れ出ている。
そこで野宿している人。
水があるので生活できる。
フィリピンは格差社会だ。
経済的な格差が大きい。
それが治安の悪さの原因だ。
私の住んでいる地域は中産階級が多い。
金銭的にはかなり恵まれている。
学校の多いスクールゾーンだ。
治安はかなりよい。
モールの外で小さな袋を売っている少年。
売れるはずがない。
それでも毎日、売り歩いている。
彼らにはまず教育だ。
きちんと学ぶ。
きちんと考えて話せる。
教育がこの国を大きく変えることは間違いない。