【(クラス)フィリピン滞在記219】

 

38年間は日本で高校数学教師でした。

数学教師が日本語教師としてフィリピンに渡り、早くも1年。

日本に行く技能実習生に日本語を教えています。

いろいろなことがあり驚きの毎日です。

もの凄く可能性の多いフィリピンですが問題もあります。

日本から近いようで遠いフィリピンの滞在記です。

 

いろいろなクラスがある。

D先生クラス。

23人の男子クラス。

すでに8ヶ月勉強している。

 

20歳から35歳までいる。

全体として日本語能力が高い。

自由会話のしやすいクラスだ。

 

年配の生徒が仕切っている。

年配と言っても30代だ。

それでもいつも目を光らせている。

話している生徒がいるとすぐに注意する。

 

K先生のクラス。

真面目なクラスだ。

授業のセッティング。

いつも手伝ってくれるA君。

いつもドアを開けてくれるG君。

 

出来ない生徒がいる。

質問に答えられない生徒もいる。

このクラスは温かく彼らを支えていた。

                 (真剣に日本語を学ぶ)

 

M先生のクラス。

とにかく明るい。

一番明るいのは担任のM先生。

 

クシを持ったM先生。

「髪を……何と言いますか」

「髪を解かすと言います」

「私は髪がないのでできません。ハッハッ……」

 

いつもこんな調子だ。

自分を飾らない。

それでいていつも明るい。

生徒たちも元気になる。

 

A先生のクラス。

男子ばかりのクラス。

このクラスもよく笑う。

 

発音の出来ない生徒がいる。

待っていましたとばかりによく笑う。

馬鹿にしているのではなく楽しんでいる。

お互いに笑い合っている。

 

このクラスは建築関係の職種。

体のごつい生徒ばかりだ。

それでもとてもフレンドリー。

とても優しい。

 

J先生のクラス。

引き締まった雰囲気がある。

J先生はとても厳しい。

 

J先生が一言言うと引き締まる。

実はJ先生はとても優しい。

それで生徒の人気は高い。

 

会話練習もハード。

そのため会話の暗唱が早い。

担任の先生の影響は大きい。

 

いずれのクラスもやる気がある。

とても気持ちの良いクラスばかりだ。

日本とは異なる雰囲気だ。

 

もちろん環境や条件が異なる。

だから単純に比較は出来ない。

それでも学びの雰囲気は素晴らしい。