38年間は日本で高校数学教師でした。
数学教師が日本語教師としてフィリピンに渡り、早くも1年。
日本に行く技能実習生に日本語を教えています。
いろいろなことがあり驚きの毎日です。
もの凄く可能性の多いフィリピンですが問題もあります。
日本から近いようで遠いフィリピンの滞在記です。
モノがよく壊れる。
よく壊れるモノ。
例えばスイッチ。
アパートの電灯のスイッチ。
海中電灯のスイッチ。
何回も使う。
そのため消耗が激しい。
日本的な感覚。
だから頑丈に作る。
壊れないように作る。
スイッチの故障。
それは接触の問題。
接触すれれば問題ない。
たまに接触する。
その時は使える。
力加減で使える場合が多い。
そんな感じで使ってしまう。
根本的な改善ではない。
なので、また壊れる。
そんな繰り返しだ。
ある先生の家で雨漏りがあった。
原因がなかなか分からない。
確かに原因究明は難しい。
どうしたか。
対処療法だ。
雨漏り部分をカバーで覆う。
でもこれは解決ではない。
こんなことが多い。
原因から変えない。
結局、同じ問題を繰り返す。
どうしてそうなるか。
専門家にすぐ直してもらえない。
まあいいか、となってしまう。
万事がこんな感じ。
これでは改善されない。
根本から考えないので同じことが起こる。
細かいことは言わない。
まあまあで過ごす。
これでは技術が向上しない。
日本の場合は改善を行う。
技術が根本的に変わる。
それが技術の進歩を進める。
トヨタのカイゼン。
「現状把握、アイデアを出し合う」
「実践、評価、修正」
日本のお家芸だ。
日本の車は性能が良い。
トヨタは人気が高い。
カイゼンの精神が大きいと思う。
スイッチならまだ良い?
そうではない。
例えば、エアコンのスイッチ。
夏なら人の命に関わる。
家でも作りがもろい。
そのため、台風や地震の時。
甚大な被害が出る。
やはり、改善活動はとても大切だ。
カイゼンは技術のみではない。
教育活動もカイゼンの繰り返しだ。
(日本語を学ぶ技能実習生たち)
同じことを繰り返していてはいけない。
壊れやすいスイッチと同じだ。