【(壊れやすいスイッチ)フィリピン滞在記214】

38年間は日本で高校数学教師でした。

数学教師が日本語教師としてフィリピンに渡り、早くも1年。

日本に行く技能実習生に日本語を教えています。

いろいろなことがあり驚きの毎日です。

もの凄く可能性の多いフィリピンですが問題もあります。

日本から近いようで遠いフィリピンの滞在記です。

 

モノがよく壊れる。

よく壊れるモノ。

例えばスイッチ。

 

アパートの電灯のスイッチ。

海中電灯のスイッチ。

何回も使う。

そのため消耗が激しい。

 

日本的な感覚。

だから頑丈に作る。

壊れないように作る。

 

スイッチの故障。

それは接触の問題。

接触すれれば問題ない。

たまに接触する。

 

その時は使える。

力加減で使える場合が多い。

そんな感じで使ってしまう。

 

根本的な改善ではない。

なので、また壊れる。

そんな繰り返しだ。

 

ある先生の家で雨漏りがあった。

原因がなかなか分からない。

確かに原因究明は難しい。

 

どうしたか。

対処療法だ。

雨漏り部分をカバーで覆う。

でもこれは解決ではない。

 

こんなことが多い。

原因から変えない。

結局、同じ問題を繰り返す。

 

どうしてそうなるか。

専門家にすぐ直してもらえない。

まあいいか、となってしまう。

 

万事がこんな感じ。

これでは改善されない。

根本から考えないので同じことが起こる。

 

細かいことは言わない。

まあまあで過ごす。

これでは技術が向上しない。

 

日本の場合は改善を行う。

技術が根本的に変わる。

それが技術の進歩を進める。

 

トヨタのカイゼン。

「現状把握、アイデアを出し合う」

「実践、評価、修正」

日本のお家芸だ。

 

日本の車は性能が良い。

トヨタは人気が高い。

カイゼンの精神が大きいと思う。

 

スイッチならまだ良い?

そうではない。

例えば、エアコンのスイッチ。

夏なら人の命に関わる。

 

家でも作りがもろい。

そのため、台風や地震の時。

甚大な被害が出る。

やはり、改善活動はとても大切だ。

 

カイゼンは技術のみではない。

教育活動もカイゼンの繰り返しだ。

    (日本語を学ぶ技能実習生たち)

 

同じことを繰り返していてはいけない。

壊れやすいスイッチと同じだ。