フィリピン人Fさん。
近くの居酒屋で会った。
「いらっしゃいませ」
日本語がしゃべれる。
とても流暢だ。
Fさんは20年近く日本にいた。
フィリピンパブで働いていた。
日本全国で働いた。
日本ではいろいろなことがあったらしい。
二十歳の息子がいる。
母子家庭である。
ビザのトラブルで緊急帰国。
子どもを残しての帰国。
当時、息子は二十歳前。
幸いお姉さんが日本にいる。
息子の面倒をみてもらっている。
息子は日本で働いている。
今は自立して生活している。
ただ、高校を卒業していない。
高校を卒業させたい。
できたら大学まで。
母親としての思いだ。
そのためにお金がいる。
ビジネスを始めたい理由だ。
彼女は日本語が堪能。
その関係で今の学校に働きに来た。
翻訳の仕事だ。
タガログ語と日本語だ。
いろいろお話を聞く機会が増えた。
日本にはいいイメージがある。
日本人がとても好きだ。
また、日本に戻りたい。
(Fさんは中華料理が好きだ)
Fさんはとても優しい人柄。
しかも明るい。
日本語も達者。
人気が出ることは間違いない。
貴重な人材だ。
日本に長くいた。
そのためフィリピンの問題点がよく見える。
ビジネスのアイデアも豊富だ。
いろいろなビジネスをしたいと考えている。
「マンガ喫茶が面白いと思います」
確かにフィリピンにはマンガ喫茶がない。
漫画本も無いに等しい。
ただ、デジタル機器は日本と変わらない。
動画は盛んだ。
フィリピンで人気が出るかもしれない。
それとスパ。
台湾が有名だ。
フィリピンでも増えている。
中産階級が増えているフィリピン。
利用者も増えている。
彼女に言わせると技術がまだ不十分。
台湾や日本の技術を学ぶ。
技術が上がれば仕事になる。
技術が上がれば確実にお客が集まる。
それと不動産。
中古物件が増えている。
リノベーリョンして販売する。
土地付きの家は彼らの夢だ。
40年前の日本と同じだ。
ビレッジと言われる区域。
大きな家ばかりだ。
日本の家より遙かに大きい。
古い家が多い。
それでも、家が買えない人の憧れだ。
技術的に不十分。
フィリピンではいたるところにみられる。
しかし、それだけ可能性があるといえる。
伸びしろがある。
彼女がやりたい仕事に介護がある。
介護職は日本で行いたいと考えている。
日本人が好きなのだ。
お姉さんは介護職だ。
その影響もある。
人に対しての優しさ。
介護の仕事にやりがいを感じている。
家族が協力しているフィリピン人。
家族は助け合う。
家族を面倒みるのは当たり前。
彼らの自然な感覚だ。
介護職はフィリピン人に合っていると思う
日本での仕事。
日本は物価が上がっている。
経済的に苦しい生活になる。
彼らが働きやすい環境を作る。
日本人と差別にならない環境。
貴重な人材を活かすためには必須だ。