【(風邪の流行)フィリピン滞在記169】

フィリピンの1月。

夕方はかなり涼しい。

こんな涼しいフィリピンがあるんだ。

9月下旬の日本の気候に近い。

昨夜は初めてエアコンなしで寝た。

 

夜は風も強く涼しく感じる。

暑い地域なので風邪は引かない。

最初はそんなふうに思っていた。

でもこんなに涼しい日がある。

 

今、学校では風邪が流行っている。

こちらは基本的に乾燥している。

少し涼しい日が続く。

あまり通気の良くない教室。

風邪はあっという間に広がる。

 

教師は大きな声を出す。

発音練習では特に声が大きい。

そのため多くの教師はのどを痛める。

そのため風邪にかかりやすい。

 

エース先生は連続して休んでいる。

生徒たちも心配している。

のどを痛めたらしい。

「病院に行ったんですか」

「行ってないよ。薬だよ」

 

フィリピン人はあまり病院に行かない。

生徒たちも同じだ。

病院は料金が高いので行かないそうだ。

 

それでは病気になったらどうするのか。

薬で治す。

それがほとんどらしい。

 

そういえば薬屋が多い。

Mercury drug という薬屋がいたるところにある。

しかも大繁盛だ。

混んでいる理由がわかった。

みんな病気は薬で治すから。

 

医療費だけではない。

食料品も高い。

モールの食料品は日本と変わらない。

生活に必要なモノが高い。

 

平均的なフィリピン人の給料は安い。

月に5万円程度か。

そのため、生活はかなり苦しい。

 

病院に行くお金の余裕がないわけだ。

若い生徒たちでも心配だ。

年配者はとても不安であろう。

 

(南国らしい木がいたるところに見られる)

 

病気といえば狂犬病が有名だ。

年末のある日、学校で飼っている犬が急に暴れ出した。

狂犬病らしい。

「危ないので外に出ないでください」

 

外では犬や猫が普通に歩いている。

確かにフラフラしている犬もいる。

飼い犬と野良犬は半々ぐらいか。

 

インフラが十分でないフィリピン。

道路には水たまりが多い。

雨が降っても水が流れない。

その水を野良犬は飲んでいる。

犬が病気になるのは当たり前だろう。

 

多くの場所が衛生的でない。

そのため病気のリスクが高い。

しかも医療費が高い。

これでは生活の質が上がらない。

 

しかし、フィリピン経済は離陸寸前といわれる。

給料が上がれば生活が激変する。

若い人たちのエネルギーはものすごい。

生活の質は必ず上がる。

これからの成長がとても楽しみだ。