オノマトペ。
「げらげら」「もぐもぐ」とか「ふわふわ」
このような言葉だ。
従来は言語学の周辺的なテーマであった。
ところがいま、世界的に注目を集めている。
「言語の本質」中公新書(今井むつみ、秋田喜美)
子どもが言語を覚えるとき。
オノマトペが最初に現れる。
オノマトペの音が重要と言うことだ。
音がどのように意味を持つのか。
この答えがオノマトペに隠されているらしい。
音とともに身体性が重要。
身体に紐付けられて意味が発生する。
身体性がないと言語が修得できない。
この身体性がくせ者。
現在のAIでは難しい。
この部分が解決すれば達成できる。
幼児がたどる言語学習が。
今のAIは正しい知識の集積。
ただし知識は膨大。
人間技ではできない集積量。
これだけでも文章がかなり作成できる。
ただ、人のような推論はできない。
知識が増えるだけ。
しかし意味は分からない。
(万博のマーク(大阪市役所))
人間の言語習得。
オノマトペなどの音を使う。
音から推論する。
人の推論。
間違いのあり得る推論だ。
ここから言葉が創造される。
推論部分がテクノロジーで補えるか。
今の大きな課題だ。
日本語学習も同じだ。
実現されれば人と人の会話に近づく。
言語学習が根本から変わる。
日本語学習は難しいと言われる。
会話習得に年月がかかる。
テクノロジーで会話ができる。
そうなれば飛躍的に語学修得が変わるであろう。
言語の壁がなくなる。
外国の方も日本語で考えることができる。
日本で働く人材がきっと多くなる。
日本にとっても貴重な仲間が増えると思う。