【(オノマトペ)フィリピン滞在記154】

オノマトペ。

「げらげら」「もぐもぐ」とか「ふわふわ」

このような言葉だ。

従来は言語学の周辺的なテーマであった。

ところがいま、世界的に注目を集めている。

「言語の本質」中公新書(今井むつみ、秋田喜美)

 

子どもが言語を覚えるとき。

オノマトペが最初に現れる。

オノマトペの音が重要と言うことだ。

音がどのように意味を持つのか。

 

この答えがオノマトペに隠されているらしい。

音とともに身体性が重要。

身体に紐付けられて意味が発生する。

身体性がないと言語が修得できない。

 

この身体性がくせ者。

現在のAIでは難しい。

この部分が解決すれば達成できる。

幼児がたどる言語学習が。

 

今のAIは正しい知識の集積。

ただし知識は膨大。

人間技ではできない集積量。

これだけでも文章がかなり作成できる。

 

ただ、人のような推論はできない。

知識が増えるだけ。

しかし意味は分からない。

(万博のマーク(大阪市役所))

人間の言語習得。

オノマトペなどの音を使う。

音から推論する。

人の推論。

間違いのあり得る推論だ。

ここから言葉が創造される。

 

推論部分がテクノロジーで補えるか。

今の大きな課題だ。

日本語学習も同じだ。

 

実現されれば人と人の会話に近づく。

言語学習が根本から変わる。

日本語学習は難しいと言われる。

会話習得に年月がかかる。

 

テクノロジーで会話ができる。

そうなれば飛躍的に語学修得が変わるであろう。

言語の壁がなくなる。

 

外国の方も日本語で考えることができる。

日本で働く人材がきっと多くなる。

日本にとっても貴重な仲間が増えると思う。