【(根元を豊かに)フィリピン滞在記117】

私の受け持っているクラス。

20人ぐらい生徒数。

生徒の年齢は20歳から35歳ぐらいまで。

学力差もある。

年齢が上がるとどうしても記憶が悪くなる。

発音も十分にできない生徒もいる。

 

会話の練習では順に当てる。

できない生徒には事前に宿題を出しておく。

範囲を絞って質問する。

本人にはなるべくストレスにならないようにする。

 

生徒は質問の返答に詰まる。

周りの生徒が助け船を出す。

ただ、ここは彼自身で答えて欲しい。

「静かにして。彼に答えてもらいます」

私の意図は生徒たちに伝わる。

 

生徒には間違いは仕方がないと伝える。

次回、間違わなければ良い。

そのための練習だ。

そのための復習だ。

 

力をつけるためにはあわててはいけない。

待つという姿勢が大切だ。

時間をかける姿勢が必要だ。

 

目の前にテストがある。

どうしてもそちらに目が行く。

テストに効果があれば良い。

そのための対策をする。

よく考えれば変だ。

 

テストは学んだことを確認することが目的だ。

テストをよくするための学びではない。

 

生徒は他人と比較する。

そうすると、あわてる。

自分ができないとあせる。

仕方がないことかも知れない。

しかし、学びは他人との比較ではない。

 

しっかりと基本をたたき込む。

あわてなくて良い。

じっくりと根元を豊かにする。

そうすれば、今後の成長が異なる。

 

農作物を見ればわかる。

根元の土壌から時間をかけて豊かにする。

その方が美味しい作物が育つ。

時間がかかっても良い。

成長がまったく異なる。

                        (熱帯性の植物)

 

フィリピン人生徒たちのすごいところ。

できない生徒に惜しみない声援をする。

できると拍手を送る。

答えている生徒も必死だ。

拍手はなんとも言えない雰囲気をつくる。

 

切磋琢磨する。

お互いの成長を喜び合う。

こんな雰囲気は日本ではあまりなかった。

私の教育が悪かったかもしれない。

それにしても、彼らは本当に純粋だ。

 

経済的に豊かでない。

しかし精神的には豊かだ。

真剣さがある。

真剣ならば変わる。

恵まれすぎている日本が見習いたい。

この国の将来が楽しみだ。