会話の授業。
生徒に聞く。
「あなたは幸せですか」
いつもの答えを予想していた。
「いいえ、幸せではありません」
会話の返事は自由だ。
今回、予想をしていなかった返事。
このような返事は興味深い。
むしろ歓迎したいぐらいだ。
ただ、今回は内容が内容だ。
「どうしてですか」
「友達が日本に行きました」
そうなんだ。
まだ若い女生徒。
いきなりいなくなった友人。
ショックを受けたのだろう。
クラスは普通、同じ時期に日本に発つ。
会社の都合で行く日が変わる場合がある。
急に4人だけ日本に行くことになった。
私も知らなかった。
今日はすでに教室にいない。
昨日は卒業式。
今日、いなくなるとは思っていなかった。
知っていたらと思う。
声のかけ方があったかもしれない。
彼らはダガログ語を話す。
私はタガログ語がわからない。
そのため、コミュニケーションが十分でない。
知らなかった原因の一つだ。
もう少し話が通じていればと思う。
(バスはどこでも乗れる)
英語も通じるが、やはりタガログ語だ。
現地語を知る努力は必要だ。
現地の人々との交流も十分にはできない。
言語が不十分だと細かいところがわからない。
気持ちもはっきりわからない。
意思疎通が十分でないわけだ。
たまにタガログ語で話す。
生徒から拍手がくる。
彼らは日本語を学んでいる。
私もタガログ語を学ぼう。
彼らもそれを期待しているから。

