こんにちは。今回は垂心を問題にして直交することの証明を考えます。
B男「今回も直交性の問題を扱うのですね」
「直交することはいろいろな応用で使われます。数学を考える上でも重要です」
「垂心の問題です。問題をはっきりさせましょう」
「中学校で習う図形の知識で解いてみましょう」
B男「これは難しいです。ヒントをください」
「問題の設定として、頂点A、Bから対辺に下ろした垂線の交点をHとし
そのHでAH⊥BCを示しましょう」
B男「なるほど。わかりました」
「円に内接する四角形はありませんか」
B男「えっ?直角なので四角形ADHF」
「もうひとつあります」
B男「∠Dと∠Fが90°なので四角形DBCFです」
「等しい角を捜してください」
B男「なんとかできました。こんな方法があるわけですね」
「次の別解はどうしますか」
B男「垂直なのでベクトルの内積で考えます」
「まずはベクトルの設定ですね。交点Hをベクトルの始点としましょう」
B男「内積の式①、➁の連立式を解いて証明できました」
「次の別解はありますか」
B男「ベクトルの次は座標を使った解法を考えます」
「座標をどのように設定しますか」
B男「計算が簡単になるようにします」
B男「辺BCがx軸、頂点Aがy軸上にあるように座標を設定します」
B男「直線の式①、➁を連立して交点Hがy軸上の点であることがわかりました」
「よくできました。他に方法はありますか」
B男「ベクトルが出たので、複素数で考えます」
「設定はベクトルの場合と同じです。Hを原点、直交条件は?」
B男「えーと、分数が純虚数です」
B男「ここからどうしたらよいのか」
「前の解法と同じです。①、➁をβ、γの連立方程式として解いてみましょう」
B男「別解の解法がヒントになるわけですね」
B男「できました。少し計算が大変ですね」
「複素数の直交条件は➂にかいておきました」
今回はここまで。次回をお楽しみに。