前回は面積公式から点と直線の距離公式を導きました。

余弦定理と言えば次は正弦定理です。

 

「正弦定理は知っているよね。どう証明しますか」

B男「たしか、教科書は円を描いて証明していました」

「そうだね、今日は三角形から導こうか」

B男「サインが関係するので、三角形の高さがポイントです」

 「そうだね、さっそくやってみよう」

「お見事。他の頂点からの高さも同様になる。それで証明終わりだ」

「ところで、正弦定理と余弦定理はどんな関係があるのか」

B男「はあ?そんなこと参考書に書いてありません」

「はは!そうだろう。「秘伝の数学」は自由に考えることが奥義だ」

 

 

問題を整理してみよう。それぞれの定理から他の定理が証明できるか。

今回は問題(B)を考えてみよう。

B男「コサインからサインを出せばいいから…………」

「そうだね。必ず出来ると思って計算を進めよう」

男B「これは、ヘロンの公式で見た変形です」

「その通り!もう少しだ」

これからさらに計算を進めると

 ルートの中が正になることに注意。(三角の辺の大小関係)

B男はすでに問題(A)に取り組んでいる。

自由に考える数学三昧の世界に入りつつある。

 

この続きは次回。みなさんも挑戦してください。お楽しみに。