10年くらい前だったかなあ。
課長が定年退職され、
花束を贈呈されての御挨拶。
「楽しかった。
時代は上り調子。
給料はうなぎのぼり!!!
いい時代だった。
ありがとうございました。」
万雷の拍手の中、
颯爽と勇退されました。
Source: www.britishmuseum.org
めるめる親の世代なんか、
勝ち組も勝ち組ではないかと。
馬車馬のように働き、
頑張ることは良いことだ、
とがむしゃらに働き、
そして時代も応えてくれました。
小さな頃の写真やら暮らしやら、
思い起こせば。
生活がどんどん便利になって。
こう見えても今まで
晴れの日の雨の日も
涙の止まらない時でも
雪や暴風雨に阻まれようとも。
真面目だけが取り柄で
今までやってきたつもりですけど。
コンビニで主婦雑誌の立ち読みなんかしていると
「今は豊かだけど成長は望めない時代です。」
とハッキリ書いてあってびっくりします。
いったいなぜ、
いつの間にこんなことになってしまったのか。
めるめる独身の頃なんか
バブルのちょうど終わりごろだったような。
「自分への御褒美」とか言っちゃって、
女子アナだのキャスターだの
ファッション雑誌とかで
海外や国内の先端ショップでの
お買い上げ品の紹介記事なんか熱心に読み
自分の手が届くか届かないかはさておいて、
ハイブランドに憧れ、
ちまちま貯めたり、
思い切って清水の舞台から飛び降りたもんですが。
いまや
お手頃・プチブラが大全盛で、
手近に気軽に
楽しめるようななった半面、
「良いものじゃなきゃ」の
執念!?
人間捨ててよいものなのかしら、
とBBA臭い素朴な疑惑が
頭をもたげたりします。
でも半面、
いいなーって思うこともある。
めるめるの頃には、
男の人って、
大黒柱でなきゃ、って固定観念、
どうしてもつきまとったものですが
いまや物価も上がらない代わりに
お給料もあがらない。
「年収○○円が高望みだということに
人は気づかない」なんてお話、
巷にあふれ…。
かわりに、
遠い目標に背伸びして手を伸ばすのではなく、
今自分の身の回りにあるものを
楽しむ。
時代の空気があふれ、
二人でそこそこ稼げればいいじゃない。
一緒にいられる時間が増えるんだし。
と肩寄せ合って暮らす。
暮らさざるを得ない!?
風潮を、良しとするかダメ出しになるのかは
その人その人の価値観になるのでしょうけど。
上へ。上へ。前へ。前へ。
だけが絶対じゃない。
これは、成長が止まった!?
からこそ浮上してきた新たな流れであり。
それを認める土壌がひろがってきた。
を、
おりおり実感する機会が、
増えてきた気がします。
