昨日は原節子さんとグレタ・ガルボのお話でしたので
今日はマレーネ・ディートリッヒ(1901-1992)で参りましょうか。
原節子さんは95歳での大往生。
マレーネ・ディートリッヒも長寿です。没年90歳。
Source: Ŧhe ₵oincidental Ðandy
細い眉、こけた頬、
シガレットを持つ指の妖しさ。
いわくありげな大人の女の退廃美。
悪魔的な運命の女の美しさ。
映画女優としての名声を引っさげ、
マルチな活躍を続けたのは皆さんご存知のとおり。
ショービジネスの世界に身を転じ
大大エンターテイナーとして、
オファーがある限り、
世界中を駆け巡り、
映画に、ステージに君臨し続ける。
衣装は白の総レース・シフォン・ジョーゼットの
柔らかな素材の裾を引くイブニングドレス。
そして白いフェザー・白の毛皮・・・。
美声とは言えないしわがれた声。
歌うというより語るように。
人々は「嘆きの天使」のローラが、
「モロッコ」のアミー・ジョリーが
今なお変わらず、目の前で歌い、語る姿に酔いしれる。
1979年の映画「ジャスト・ア・ジゴロ」に主演。
前もご紹介したことありますが
故 森遥子先生の
「美女たちの神話」中
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作品中、マレーネ・ディートリッヒが
かつて「百万ドルの脚」と謳われた脚を見せる。
奇跡的に、、、「百万ドルの脚」は、健在だった。
この時70歳を超えていた。
「あれは化け物だよ。。。」一緒の男性がうなる。
森さんは続けた。
いや違う。彼女は、己にどこまでも厳しかったのだ。
もう年なんだもの、いいじゃない。
そんな甘えを、許さなかった。
ドイツ人でありながら、第二次世界大戦下、
断固としてナチス・ドイツを批判した。
今もある一部のドイツ人は
マレーネ・ディートリッヒを「売国奴」と呼びます。
強固な意志の力で歌い続けるものの、
血栓と関節炎からくる
脚と腰の痛みはひっきりなしにディートリッヒを襲い
体調に不安を抱えながらも舞台出演を続けますが
痛みを紛らわせることもあり
アルコールを手放せず
衰えははた目にも明らかで転倒を繰り返し、
79歳にしてついに表舞台から姿を消します。
死までの時を過ごしたのは
パリのアバルトマン。
もう人前に出ることはありませんでしたが
往年のファンが
「元気ですか」と手紙を書くと
「足が痛いこともあるけど
元気でやっているわ」と返事が返ってきた。
死後、かつて身にまとい、
行く先々でため息と賞賛の的であった
服の数々は残されていましたが
宝石類はなかった。
経済的には困窮し、宝石類は売り払い、
生活の糧にしていたとされます。
