昨日に続き、
メリメです。


メリメ(1803-1870)と言えば、
無論 代表作は「カルメン」。



本職は高級官僚なんですね。


パリ生まれ。海運省、内務省の要職を歴任し
業績をあげ、


歴史家であり、考古学者であり、
廷臣となり、上院議員にもなった。


プーシキンやゴーゴリを
初めてフランスに紹介したのも、
メリメ。



小説も戯曲も2足のわらじ。


片手間の余暇の著述が
後世に残っちゃうんですね~。



こんな偉い方を


めるめる如きが
呼び捨てにしていいのだろうか、と


ふと不安になってしまう
恐れ多いお方です。



この短編集に


エトルリヤの壷―他五編 (岩波文庫 赤 534-1)/岩波書店
¥497
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昨日の「マテオ・ファルコネ 」が
収録されており


なにしろ薄いため
他5作品にも目をとおし、


検索かけたところ


泉鏡花が激賞したとの記録があり、


めるめる読者さまも
興味もっていただけそうな
お話がありましたので



折角なので御紹介しますね^^



「シャルル十一世の幻想」(1829・仏)。




この小説も短いのです。岩波文庫版、わずか10ページ。





Kings_&_Queens_Regnant_of_Sweden_1523-1907
By Unknown artist (postcard) (Images in the public domain since 1938) [Public domain],

via Wikimedia Commons



17世紀のスウェーデン、
シャルル十一世は、絶対君主であり、陰鬱な王。


王妃を亡くし、過ごす夜。

侍従と侍医に、「下がって良い」の言葉は

まだない。


使われていないはずの大広間に

こうこうと灯りがともっていることに

気がついた。


小姓を呼んでは、

の言葉が聞こえないかのように、

大広間に向かう。



門番の


-もはやお進みになられますな、陛下!


の声を振り切り、


大広間の中へ。




喪服を着た群衆が

無数のたいまつに照らされている。



王家の紋章の服を着た血だらけの死骸。


直立して王冠を頂き勺を持つ子ども。


玉座によりかかる

老いた、執政官のマントを付けた男。





裁判官が時を告げ、


暗殺者が連行され、


斧が空中に閃く。




王はひるまず。


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-神の世界から来たなら。物を言え。

  悪魔のところから来たなら、悪さをするな。



マントを付けた亡霊は


-その血は汝が治世には流れざるべし…

     ……されど五代の後。。。。。。。

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そして群衆の姿は消えて行った。


しかし王の靴には処刑の血が残っている。

3人とも、しかと見た。


この間、10分間。.




王は以上を書面にしるし、

秘したが、今に残る。



死骸は、グスタフ3世であろう。


処刑されたのは

アンカルストローム、


子どもは

グスタフ4世アドルフ。


老人はカール13世。


5代後に、まさに起こったのだ。





「シャルル十一世」

はウィキペディアでは

カール11世(スウェーデン王) 」 です。