鶴八鶴次郎 (1938・日)。
監督 成瀬巳喜男 。
YOSHI DESIGN さんに「You Tube」にありますよ、と教えていただき、
ずーっと前から憧れてきたこの映画を、
ついに観ることができました。
クレジットでは長谷川一夫さんを先に立てましたが、
目当ては当然、山田五十鈴さま。
若干、21才。
「当代並ぶ可きもなき」艶っぽい名コンビ♪
長谷川一夫さまのお話ですと
「(田中)絹代ちゃんやベルちゃんは本当に上手い。
男を知らない女と知った女の違いを演じ分ける」
のだそうです。
さすが女形出身。女性の所作を女性よりよく見ている。知っている。
…めるめるは、どう違うかまでは、わからないのですが、
この映画の前半と後半、
山田五十鈴さんの美しさが変わるのはわかります!
前半が娘盛り。後半は瑞々しい人妻。
時代は大正。新内語り(浄瑠璃の一種。)の
鶴八(山田五十鈴)と鶴次郎(長谷川一夫)は
鶴次郎が先代の内弟子で幼馴染。
普段は仲がよくても、こと芸のことになると
お互い一歩も引かず、火花を散らす。
■めるめる感想
ここが良い!
自分と自分の母が鶴次郎を世に出した、
とのアタマがあるから、強く出る。
そして自分の芸に自信がある。
ついつい言い争いになっちゃうんですが
ホントは、好きなんです~。
ケンカするシーン(鼻っ柱とプライドの高さ)と、
仲良くしてるシーン(かわいらしさ)が、
交互に出てきましてね^^
仲良くしてるシーンの、
微笑ましいこと!
先代の一人娘の鶴八に、縁談が持ち上がる。
それを聞き、思わず鶴次郎は
「イヤだ!お嫁になんかいかないでおくれ!」
初めて、愛し合っていることに気付く二人。
二人は婚約を交わすが、
新生活のために贔屓筋から借金をしたことに
鶴次郎は激怒し、コンビは解消。
■めるめる感想
結い上げた髪をほどき、弟子のお嬢さんたちとお喋り。
のところに
借金までするなんて、お前妾でもやりゃあがったんだろう!
の鶴次郎が怒鳴り込んでくる。
五十鈴さまは逆上。
一転、伝法な魅力を見せてくださいます。
芸に生きる自分の矜持を傷つけられたことが、
許せないのですね。
一人立ちできると大見得を切った鶴次郎だったが
芸は荒れ、酒に溺れ、ドサ回りの旅へ…。
■めるめる感想
すごい悲惨です。
出ている小屋やその周りの風景など
とてもとても田舎&ボロボロで、
前半との落差激しすぎ。
別の人と組んでもさっぱり乗らない。
せんべい布団にくるまり、
茶碗酒をあおる鶴次郎は
五十鈴さまとの日々を思い出し
自分の愚かさを思い知り、
また酒、酒、酒…・
鶴八は贔屓筋と結婚し、何不自由ない生活を送る。
■めるめる感想
大家に嫁がれ、身なりも良いお家の奥様。
お屋敷の渡り廊下を抜けると
一族が美しく才たけた若妻の
三味線を聞きに集まっている。
温かい微笑みが、
いかに皆に敬愛され、
大事にされているのかを物語っています。
そして三味線を弾く五十鈴さまは、
どこか哀しげ。。。
ふるいつきたくなるようだ☆彡
興行元の好意で鶴八鶴次郎のコンビ復活。
満員・大喝采の観客を前に
鶴八は芸に生きる歓びを再び味わう。
■めるめる感想
ここ、クライマックス!
「私、芸に生きたい!
離縁されてもかまやしません」
また貴方と。この道こそが、と。
舞台に出るのですから、黒紋付き。
人妻の凛とした濡れるような美しさ。
抑えていた気持ちが
一気に言葉となって…。
大立ち回りをするわけではない。
演技だけで、
見る人みんなが、釘づけ☆彡
しかし
鶴次郎は浮き草稼業の芸人より
堅気の女房こそが鶴八の幸せと
自ら身を引き、むせび泣くのだった…。
※画像は前にアップ済みです。
当時は映画を見ていず、記事にしました。
今回は観た感想を交えた、再アップです^^
とっても、とっても、良かった!!!




