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Source: Barb Quent


私は天才と言いますと

平凡ながら

ミケランジェロとかレオナルド・ダ・ビンチとかが

浮かんでまいります。


またまた平凡ながら、

ミケランジェロは殊に彫刻が好き。


自我が強くて、

法王でも気に入らなかったら

平気でやっつける。


石をすごい勢いで、

荒彫りならともかく、


顔だの手だの

凡人ならためつすがめつ

作業も滞りそうなところなのに、


力まかせにものすごいスピードで

ガンガン彫り続ける。


曰く

「埋もれている人が早く出せと私に言ってるんだ。

 間違うはずないじゃないか。」



仰向けのまま書き続けて

首は曲がってしまう。



あの執念はどこから来るのか…。



ダビンチの就職論文もすごい。

自分の推薦を自分で堂々とやってのけます。


「私はどんな土木事業もできる。どんな武器も作れる。」

戦車も考えた。飛行機も考えた。

最後にちょっと「絵も描きます。」



ルネッサンスは

天才が一点に集中して出た時代。


ダンテ。


ラファエロ。


マキャベリ。



これはまず、

競争が激しかった。

人口の割に知識層が厚く、就職口は多くはなかった。



そして経済的に豊かであった。


日本国内では、戦国末期の堺なんて

引き合いに出されますが

土台スケールが違う。


農業でコツコツ稼ぐのではなく、

商業で一攫千金。


例えば、

カーテンを真珠だけで作ったのだそうです。

養殖じゃない、天然ですよ!


使うことが美徳であり、

物にも人にもぜいたくに使うことができた。


町全体がお金持ちだらけ。

フランス王室並みの大商人が

イタリアはヴェネチアには

何軒もあったと言われます。



さらに戦乱の時代。

天才というものは、混乱・無秩序のなかに生まれる。

組織の世界ではかえって抑えられてしまう。


単なる混沌ではなく、

小さな国と小さな国が始終小競り合いしている。


追放されてしまう。さっさと亡命する。人が

平和な時代に比べ、格段に増えます。


もう故国には帰れない。

頼りになるのは自分だけ。


異郷の地に一人。

自らを磨き、アピールし続け、形にしていかなければ

知識階級として生きていくことはできない。



故郷を離れて生きるということ。

その瞬間瞬間に全力を尽くして生きる。



国が守ってくれて、

コツコツ老後に備えて働いて、年金貰おう、ではない。



どうりで今の日本に天才が出ないはずだ…。

私が知らないだけなのかもしれませんけど。



都市が争うばかりで、

イタリアとして統一できなかったがために、

フランスやスペインに支配される。


自分の故郷で一生を送る人間が増えてくると

ふっつりと、天才は、途絶えます。



一時の光芒。