kaiyukiko




蝶が乱舞する能舞台。


フルカラーよりも

2色カラーが断然映える。


隅々まで書き込み、濃淡が繊細で。


この方ほど完成度の高い2色カラーは

未だお目にかかったことありません。



少女漫画家、花郁悠紀子(1954-1980)さんの御紹介です。

癌で、わずか26才で夭折された方。


向田邦子さんの事故死(1981没)と同じくらい

ショック受けました。



デビューは1976年。

執筆期間はわずかに5年。

単行本9冊。画集は1冊。



描かれた世界は、

画像のお能のほかに、

日本を舞台としたものでは、

日本画をモチーフにしたものもあったなあ。


外国では、やっぱりヨーロッパ、多い。


東洋のエキゾチシズムを意識した作品も、

キャリアを重ねるにつれ、出てきました。


花・四季・宝石をテーマにした連作。

SFもある。ファンタジーもある。


少女漫画家さんは、多才ですからね~。


もちろん、女の子に夢を与えるのが

お仕事なんですから、

ラブコメ悲恋ものの作品も多々残されています。



(デビュー直後は

 編集部の意向を受け、

 軽めの作品を書いて腕を磨き、


 人気が出てくると、

 書きたい作品が徐々に書けるようになってくる。


 どこの世界もそうなのでしょうが

 漫画は殊の外、これがわかりやすいですね。)



作風は清楚にして華麗。抒情的。


金沢の方なんです。


加賀友禅のような、の言葉が

まさにピッタリです。



絵の魅力は、画像で一目で

おわかりいただけるかと。



お話は、

「お父さまにかくし子が」

でヒロインがショックを受ける、

なんてのが多かったなあ。


良いお家のお嬢さんが、

悩み、苦しみながらも

自分の生き方をみつけていくのですね。



ミステリーやファンタジーになると

ストーリーは濃密で。

読むの結構大変だったりする。


しかし絵が高貴で見とれてしまいますし


じっくり練り上げた

若い、才気あふれる女性の世界観が

好ましく、


丁寧に読み進めることができます。



自分の作品世界を

こよなく愛され、


連載の続きが知りたくて

大御所 萩尾望都先生が

(萩尾先生のアシスタントを経てのプロデビューでした)

電話をかけると、


一つのセリフも抜かさず、


一つのコマも抜かさず、


次号掲載予定のストーリーを

語り続けた…。



とのエピソードが残っています。



「花の24年組」と称される少女漫画界のビックネーム

萩尾望都、竹宮惠子、大島弓子の諸先生方よりは

ひとつ下の世代となり、



金沢で発行されていた

伝説の少女漫画同人誌「ラブリ」

主催者の坂田靖子、


森川久美、波津彬子、橋本多佳子の諸先生とともに

参加、執筆されていたことも

書き留めておきたい。


(「らっぽり」合体任侠号「兄弟 仁義」は名作だった)

( ↑ 誰か反応してくれる人いないかな~)




忘るるきことなき、

わが青春を彩った方です。




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