「我々はこれから困難な闘いを始めなければならない。
味方は誰もいないと思ってほしい。チームメイトにも。
この闘いに勝つためには、
君が偉大なプレーヤーであるとともに
白人以上の紳士であることを
見せつけなければならない。
右の頬をぶたれたらどうか、左の頬を差し出してくれ。
みんないつの日か、必ず、わかってくれる。」
ジャッキー・ロビンソンってご存知ですか?
メジャーリーグ初の黒人野球選手。
第二次世界大戦直後、黒人の人種差別は
法的に認められていた。
白羽の矢を立てたのは
ニューヨーク・ブルックリン・ドジャーズ会長、
ブランチ・リッキー。
(現役監督時代は、盗塁で攻めまくる攻撃的采配で鳴らした)
ブランチ・リッキーは、
黒人の地位向上のためにひと肌脱いだのではない。
あくまでビジネスライクに周りを説得していった。
黒人をメジャーリーグに入団させることは、
デメリットもあるがメリットははるかに大きい。
まずマスコミの注目を浴びる。
WASP(ホワイト アングロサクソン プロテスタント)は
離れていくだろう。
一方、
アイリッシュ・ヒスパニック・黒人等々、
マイノリティのファン層を掘り起こすことができる。
ニグロ・リーグはホワイト・リーグを
はるかにしのぐ実力選手が多数いる。
力のある選手をチームに加えることにより
優勝が狙える。
ジャッキー・ロビンソンはリーグに参加。
予想通り、大騒動となった。
対戦を拒否すると通告したチーム。
一緒のプレイを嫌い、移籍した選手。
脅迫状がひんぴんと届く。
ホテルはロビンソンの宿泊を拒否する。
汚いヤジが飛ぶ。
しかし
ジャッキー・ロビンソンの実力と
野次られても嫌がらせを受けても
紳士的態度を崩さない気力で、
ついに世論は
ジャッキー・ロビンソンと
ブランチ・リッキーと
ブルックリン・ドジャーズの側に立つのです。
そしてブルックリン・ドジャーズは1950年代、
黒人選手を含むあまたのスタープレーヤーとともに
黄金時代を迎えます。
「貴方の成功の秘訣は?」と問われ、
ブランチ・リッキーは
人種差別がどーのこーの、
理屈もお説教もおくびにも出さず、
「だから言ったろう、俺は盗塁が得意なんだって!」
大好きな本、川本三郎さんの、
「スタンド・アローン」より。
(…アフィリ張りたいのですが画像がなかった、、。)
胸が熱くなるのは、
誰かが誰かを差別する、
などとは次元の違う
人々の思いと行動。
目の前の差別を乗り越えたのです。
手段をめぐらす。周到に。
そして想像を絶する困難を
燃える気骨で一つ一つ手を打ち
耐え抜き、乗り越え
ついに屈服させた。
ジャッキー・ロビンソンとブランチ・リッキーの物語は
「42 世界を変えた男」(2013・米)で、映画化もされています。
今、知ったので、未見なのですけど^^
映画評を、見に行こう☆彡


