母と子 たかい たかい

「母と子」


喜多川歌麿(1753年頃? - 1806)。


歌麿の絵って、母子像多いよな~。


と常々感じておりました。



次の絵などもほほえましい。

水盤に映るお母さんと赤ちゃん。

赤ちゃんはニッコニコ。

わが子を見つめるお母さん。


Mother and Child  from MET

「Mother and Child」 (メトロポリタン美術館)




浮世絵にもある程度セオリーはあり、

描かれる人の表情などは制約があるはずですが


お母さんに甘える子ども、

わが子が愛しくてたまらないおかあさん。

ほほえましくもヒューマンな一瞬です。


Goldfish by Utamaro; child gets into mischief wh

「金魚」



人妻の象徴、たっぷりと豊かに丸髷を結い、

赤い半襟からして、ヤンママかしら。

お子様はお母さんがうたたねしている間に、

真剣なまなざしでいたずらの真っ最中~。

水草は抜く金魚は流す、

ああ、残酷な~。


歌麿の母と子の子は

圧倒的に男の子だそうです。




Midnight Mother and Sleepy Child from MET

「Midnight Mother and Sleepy Child」 (メトロポリタン美術館)


そして春画(母子像なんて出してきましたが、

本来浮世絵師は庶民のなぐさみ物を書く輩であり、

このジャンルは本領発揮、

描かれている内容はさておき、

表現世界は昨今、評価が急上昇中なのです)中


歌麿の女性は、積極的なのだとか。




Dressing a Boy on the Occasion of His First Lett

「Dressing a Boy on the Occasion of

His First Letting His Hair Grow」(ブルックリン美術館)




積極的な女性が好き。


つい母と男の子の絵になってしまう。

















………( ̄_ ̄ i)








く、く、暗い・・・・・・・・・。暗すぎる。


リアルな世界では、

あんまりお知り合いになりたくないタイプかも~。





Summer Bath; from V&A


「Summer Bath」(ヴィクトリア&アルバート博物館)




女性を崇拝するくらいですから(笑)


稀代の浮世絵師、喜多川歌麿は、

母親との縁が薄かった。

そして母を生涯慕い続けた。


大人になってからも

女性との縁に薄く、

はっきり言えば、

モテなかった。


男としての自分に自信がなく、

包み受け入れてくれる女性に憧れたが、

かなわなかった。



と決めつけられても、

仕方ない絵であります。


どの絵もどの絵も

母子像なのに、

なんでこんなにエロいんだ…。。





No. 8 from the series Women Engag ja.ukiyo-e.org

「女職蚕手業草」の8


この絵はおそらく「紅嫌い」です。

お上が贅沢品取締かなんかやって、

華美な絵はやめろとか言いだし、色を抑えたのです。


美人画がまかりならんとのお触れも出るのです。

それでは、と

この絵は養蚕業と絹織物ができるまでを描くと見せかけ、

絵を買った人は歌麿美人を見るのです♪



次の2枚で、

妖しさ最高潮です。



Fujin tewaza ayatsuri kagami  from MFA

「婦人手業操鑑」(ボストン美術館)


「糸紡ぎの絵です」なんて、

誰が思うものですか☆彡


この白いうなじと胸元の美しさ。


人妻の美、初産美人と俗に言われる。

若いコや、女を商売にする人では、

こうはいきませんよ~。


肩の線・喉の線・胸の線・腰の線・太腿の線が

からみつくねばりつくまとわりつくで、

子ども(男)を無条件に愛し、包み込む。

まさに男性目線から見た かくあらまほしき女性。



次もすご過ぎる。


まずお母さんの

色気ありすぎる女っぷりに注目。


そしてスクロールして

母をみあげる幼子に、



Woman and Child from MET
「母と子」(ボストン美術館)



母を絶対として崇める

歌麿さんの暗くも激しい面がのりうつっているかのようで


思わず背筋が凍りつく…。



のは私だけでしょうか。





最後は明るい絵にしておきます。




kittin1795
「台所」


真剣に、お料理中。




浮世絵も取り上げるの、

久々になってしまった。


さて、次は誰の何にしよう…。