アート本を読んでいたら、
植物学者に絵を語らせる、
馬の専門家に絵を語らせる。
ダンサーに絵を語らせるなんてのがあって、
けなすの聞いてるほうが、
やっぱり面白いですね(笑)
「この絵は写生ではなく、
このエリアの代表的な植物を書き込んだようですね。
この木は、下の枝が余計です。
(高いところだけ葉っぱがつく木らしい。)
この木は、葉っぱがもう少し長いはず。
この木は、人間が改良を重ねたあとが見て取れる。
岩場にあるはずの花が海辺にある。
現実にはこの光景はありえません。」
なるほどねえ。
そういう見方もあるわけで。
- はじめてのルーヴル/中野 京子
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なんか買ってみたのですが、
幸いに読みやすい文で助かりました。
子どもの絵では、
ストリートチルドレン
生まれつき足が変形している子ども、
貴族の子どもを続けて見せて
「階級差は清潔度に現れる。
この肌の白さ、なめらかさ。
昔はそれを保つのがいかに難しかったか。」
これも、なるほど~、
と感心してしまいました。
(これしか表現できない自分の貧弱なボキャが恥ずかしい)
肌、といわれ、
本を見直してみると、
引き合いに出すため、
ルーブル以外の美術館の絵も
けっこう載っており、得した気分。
服を着ていらっしゃらない絵が多いので、
描き方がいろいろ。
カラヴァッジョの、溺死体をモデルに書いたという
土気色の肌。
後年、乳癌で死んだとされるモデルの絵には、
既に予兆が見て取れる。(レンブラント)
たぷんたぷんのボディで
身をよじらせているルーベンスの肌は
極端なピンクオークルです。
こちらの絵は、三島由紀夫さんのお気に入りだそうです。
ティツィアーノ「手袋の男」。
男のモナリザ、なんだそうです。
「青年の理知的な明晰さ、まったく謎を持たない深みを
これほどまでに豊かに描いた肖像画はないだろうと考える。」
と評されたそうです。

