廓に上がる。遊ぶ。
勘定書きが来る。
手持ちのお金では払えない。
時には、誰かが残って、
他の人はお金を取りに行きます。
残った人は、待っていなければいけない。
これを「居残り」といいます。
「居残り佐平治」の佐平治さんは、
知ってて無一文で廓に上がる。
払う気なんかさらさらない。
(落語のお題がそのまま映画の役名です)
「体で返せ!」となります。
実は、これが目的。
お運びさんを買って出て、
チップを貰う。
女の子が来るまでのつなぎで
時間稼ぎをする。
起請文を版木で刷って売る。
なかなか金を払わない客の取立てをする。
もめ事の仲裁。
その他もろもろ、(お金になるなら)なんでも引き受けます!
横浜村で(当時は村だったんですね)
居残り稼業をしていましたが、
磯の香りのする品川に、流れてきました。
目端の効くこと。要領のいいこと。
こはるちゃんも、おそめちゃんも
「わっちも随分人は見た。
こんなご時世だもの(5年後明治維新となります)
年季が明けたら、
しっかりした男と所帯を持ちたいのさ」
と居残りさんに、夢中です。
もう一人。おひさちゃん(芦川いづみさん)
お父さんが大工さん。
借金のカタで、相模屋で下働きをしています。
とうとう、お女郎に出されることになってしまいます。
ハメをはずしすぎ、座敷牢に入れられた相模屋の若旦那に
「若旦那、あたいを、おかみさんにしてくれませんか。
あたい、もうすぐお女郎に出されるんです。
でも、あたい、やっぱり、お女郎にはなりたくないんです。
それくらいなら、若旦那と駆け落ちして所帯を持った方が。」
それくらいならぁ?と泣き笑いの若旦那。
「あたい、居残りさんに頼みます。」
あいつ、金になることしか眼中にないんだぜ、
との声をよそに、
「10年後に10両。お支払いします。
あたい、働いて、1年に1両ずつ、お金をためます。」
引き受ければもう相模屋にはいられない。
知りながら、居残りさんは、
「おもしれぇやぁ」と
駆け落ちの段取りをつけてあげるのです。
そろそろ、潮時です。
続きは、明日。

