「幕末太陽傳」(1957・日)

監督:川島雄三。



これがまた、面白いのなんのって。

とっても1回では終わりません。

4回シリーズで参ります。


時代は幕末。場所は品川遊郭、「相模屋」。


一番人気は、こはるちゃん。


邦画の難点としまして、

こう、うっとうしいとこがあると私は思うのですが。


身体を売る。

悲しみのあまり雨降り注ぐ中、外に飛び出し泣き崩れるとか。

「タクシー・ドライバー」のジョディ・フォスターとか

「プリティ・ベビー」のブルック・シールズとか、

あっちの方がリアルなんじゃないかと思うんですけどねえ。


女同士の確執なんかもこう、

ドロドロをさらけ出すかんじで、じめっとしている。


この映画、そういうところが、

全然ないんです。カラッとしている。


「あーあ、忙しい忙しい」

売れっ妓さんですから、かけもちです。

廊下を小走りに部屋から部屋へ。


「待ったかい」と障子戸を開ける。

(南田洋子さん。お綺麗です。

 襟足の線など、殊にお美しい^^)

しびれをきらした男に、

「悪いねぇ。今夜、たて込んじまってさ。

 もう一回りしてくるから、待ってておくんな。

 わっちは、おまいさんだけが頼りなんだよ」

で、戸を閉めて、また次の部屋へ小走り。


以下同文のセリフを部屋ごとに繰り返す^^;


男が帰ると立つと

「帰るのかぃ。(と哀しげな顔^^;;;)

 そなら、送らないよ。別れが辛くなるから…」

と袖に顔をうずめる。

男が行くやいなや、また小走り。

を繰り返す^^;;;;;


で、やってしまいました。

トイレに立つと、隣で用を足すのは実の親・実の子。

どちらもこはるちゃんの

起請文(年季が明けたら貴方と一緒になりますと書いた紙)

を持っている。


親父の部屋で、息子は押入れに隠れて

こはるちゃんを待ちます。


「あんな子供に、

 わっちが本気になるはず、ないじゃありませんか」で

息子が押入れから「コラァ、こはる!」と飛び出してくる。


大立ち回りの末、開き直って啖呵を切ります。

「わっちは女郎でありんすよ。

 騙しますって看板かけて商売してんだ。

 この身体は骨の髄まで金で買われた身ざんすよ。

 悔しかったら、金もってこいってんだ!」

「起請文に嘘を書くと、熊野のカラスが3羽死ぬ、と言うだろう」

「わっちはね、世界中のカラスを殺して、

 ゆっくり朝寝がしてみたいんだよ!」


ここを納めるのが、「居残り佐平治」(後述)。


この映画、落語ネタが随所に散りばめられているのです。


本日は「三枚起請」でした。


続きは、明日。




0140622

(こはるちゃんです☆彡)