ラスコー洞窟。フランス。15,000年くらい前。1940年発見。
遥か昔、超古代の人間以前の方々が
暗闇の中、一心に描いた絵。
観察眼は以後の絵描きさんの比ではないでしょう。
でなければ、生きていけない。
疾走する地響きが伝わってくるような。
手とか指とか木の枝で書いたのではないか、とのこと。
色は赤土とか黄色い土とか、炭とか。
手や木の枝で描いたんですって。
昔、「はなのすきなうし」という
美しい挿絵の絵本を、
子どもの幼稚園の園長先生に頂戴しました。
その牛を思い出しました。
というより、
この牛の角は、遠近法で描かれている、
と言ったほうが有名です。
ショーヴェ。フランス。32,000年くらい前。1994年発見。
今のところ、世界最古の洞窟壁画と言われています。
岩の色が違いますね。
そして主に黒が使われている。
熊、じゃない。ハイエナだろうか…。
(勉強不足ですいません…)
連射を意識して?
それとも集団を書いた?
こんな感じで岩に描かれているのだそうです。
実物大だと迫力あるんだろうなあ。
(あまりに凡庸なコメントで恥ずかしいのですが
大きさってわりと大事なポイントだと私は思う)
アルタミラ。スペイン。18,000~10,000年くらい前。
1879年発見。
こちらも牛です。真剣なまなざし。
アメリカ西部のバッファローの大移動、
なんてテレビで見かけますが、
あのイメージでしょうか。
背中を丸めているように見えます。
ということは、休憩中でしょうか。
この絵もアルタミラなんだそうです。
上2つと色目が違うし、タッチも違うし、
ホントかなあ、と釈然としないのですが、
そう書いてあるので。
弓を射る恰好が様々です。
一番下の人、腰入っているなあ。
タッシリ・ナジェール。アルジェリア。8,000年くらい前。
1933年発見。
ここからアフリカです。
上の3つは、研究が進んでいるらしく、
ちょっと検索かけると
それなりに詳しい説明書きに出会えるのですが、
ここから下だと、とおり一遍のコメントしかない。
英語やフランス語やスペイン語だど
いい解説、あるのかしら。
ここは「白い巨人」の壁画も有名ですね。
狩りの様子が活き活きと描かれている。
スイマー。エジプト。10,000年くらい前。発見年確認できず。
右下にキリンがいるから、狩り。
にしては人大杉では。
そしてひときわ大きな
飛びかかろうとする後姿とも取れる金色の影は、
なんなんだ、と見るのですが、
解説は「保存が危ぶまれている」と
しか書かれていない(らしい)。
ラース・ゲール。ソマリランド。前5000頃。
2002年発見。
牛が描かれているのだそうです。
ミロの絵のようですね。