正しくは「愛という概念はなかった。」かもしれない。
この言い回しは山本夏彦さんのような気もする。
どこかで読んで、覚えていたのかもしれない。
好きな人ができた。
それは「病」であり病が終われば、
親の決めた人と添った。
ここだけ聞けば、
穏当ではない。
しかし、物事はまんべんなく捉えねば。
大奥だの後宮だの、
本来の意義は、お家の存続。
昔、人の命はもろかった。
赤ん坊が元気に生まれるだけでも大したもの。
生まれても、育たない。
10人生まれても、育つのは1人とか2人なんてザラ。
風邪をこじらせ、ちょっと転んだだけでも
あっけなく死んでしまう。
(予防接種なし抗生物質なしですよ~)
ましてや上つ方というものは
血筋としてひ弱。ますます危ない。
ならやはり、お子は何人いても
多すぎるということはない。
女性にとっても、昔、お産は命がけで。
10月10日入れておくだけだって、
大変なエネルギーが必要です。
(体小さい、栄養貧弱、体力ないのは気力で補う)
産むときだって、何パーセントかは、確実に命を落とす。
(今も医学的措置のない先住民族ではこのペースだそうです)
年増の正室が御懐妊。
イコール奥方の命が危険にさらされるということです。
だったら、若い方が、になっちゃいますよねえ。
昔、織田信長が所用で出かけ、
ナントカが居ぬ間に信長大奥は花見か何かでくつろいだ。
それを知った信長は、全員斬ったそうです。
もちろん、信長だからだかもしれません。
しかし、気を緩めるな、ということでしょう。
食うか食われるかです。
生まれてくるだけでも大変だった。
人の命はもろかった。
守るべき大義は大きかった。
の目で、もう1度。
「昔、愛などという言葉はなかった。
結婚前に好きな人ができる、
それは『病』であり病が終われば、
親の決めた人と添った。」
それどころではなかったんですよね…。
