「ファン・デル・パーレの聖母子」(1434)
ヤン・ファン・エイク(1395年頃 - 1441年)
ベルギーのグルーニング美術館蔵です。
目を奪われるのは、その細密描写。
甲冑、光っているんですけど…。
コレ、ホントに手で書いたのでしょうか。
聖ゲオルギウスが帽子を取って聖母子に敬意を表しながら、
ファン・デル・パーレさんを紹介します。
「ファン・デル・パーレ」とは、このお方のお名前です。じーさん
見てのとおり、教会の偉い人。
こめかみに浮き出た血管。
シワの1本1本。
たるんだ顎。
神に生涯をささげた方の気合あふれる表情。
左に立つのは聖ドナトゥス。
かぶりもの、手にした神具、衣装。
各々の重厚な質感が、そのまま描かれている…。
光っている…。
デル・パーレ様は聖ドナトゥス協同教会所属で、
守護神が聖ゲオルギウスなのだそうです。
ふと目を上げると、目の前に聖母子が現れました。
周りを固める関係者の聖人2人。
の幻想とも取れる設定で書かれた絵、ですね。
肝心の聖母子の表情は、
悪くはないのでしょうが、
やはり部分の方に目がいっちゃう。
この絨毯も、マントに縫い付けられた宝石も。
本物そのままなのですが…。
どうやって書き分けるんだ…。
「終活」なんて最近言われ始めた言葉ですが、
この絵はまさに、
ファン・デル・パーレさんの終活のために描かれ、
デル・パーレさんとエイクさんの名は
後世に残ることとなりました。
「神業とはこういうことではないか。」
と茫然と見とれてしましまう。
そう、
「神は細部に宿りたもう。」のです。





