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「清水の舞台より飛ぶ美人」(1765)





鈴木春信の絵を見ると、いつもこの詩を思い出します。



春夜  蘇軾


春宵一刻値千金
花有清香月有陰
歌管楼台声細細
鞦韆院落夜沈沈


春宵(しゅんしょう)一刻(いっこく)値(あたい)千金(せんきん) 
花に清香(せいこう)有り月に陰有り 
歌管(かかん)楼台(ろうだい)声細細(さいさい)
鞦韆(しゅうせん)院落(いんらく)夜沈沈(ちんちん)



春の夜はまさに値千金。
花の香り漂い、月はおぼろにかすむ。
どこからか聞こえてくる歌声や音楽は終わりの気配。

庭のブランコはとまり、夜はふけていく。



どの絵もどの絵も、

優美で、幻想的なんですよねえ。


現実を見せるのではなく

夢の世界に連れて行ってくれるのです。


浮世絵は時代を経て

より繊細に、大胆に、時には激しすぎにと変わっていきます。

もともと美術品ではありません。

市井の民の慰みものです。


にしては春信は気品がありすぎますね。


プロデューサーの存在、彫師・刷師の技術

多方面のコラボなくして浮世絵の繁栄はあり得ません。


春信は、先陣を切り、走り抜け、

続く後進の前に高く輝く星であり続けました。






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メトロポリタン美術館蔵 (1766)  

和名のタイトル、見つけられませんでした。

「鳳凰に乗り、舞い降りる美女」ですね。