12月の日銀金融政策決定会合で長期金利の引き上げを決定した。
これは巷では岸田首相と財務省が一体となってアベノミクス政策の修正を迫ったため、追い込まれた黒田総裁が長期金利引き上げを決めたということになっている。
しかし、長期金利を引き上げれば、国債を発行する際の金利も上がってしまうため、財務省側も歓迎はしないはず。
財務省は、短期金利引き上げは歓迎するが長期金利引き上げを歓迎することはない。
今回黒田総裁は、財務省が期待することと逆のことをやってのけた。
すなわち、財務省に反撃を食らわせたことになる。
岸田首相や財務省が悪い円安というネガティブキャンペーンをはって黒田総裁を追い込んだことに対する仕返しだろう。
今後、長期金利は益々引き上げの方向になり、財務省は追い込まれていくことになる。
短期金利を引き上げたら実態経済に大きくマイナスになることは黒田総裁はもちろん熟知しているので、短期金利の引き上げはギリギリまで行わず、もし引き上げをしたとしてもごくわずかだろう。
黒田総裁自身は財務省出身ではあるが、国際畑を中心に歩んできたため本流の事務次官にはなれず、財務官止まり。
今の岸田首相に取り入っている財務省本流側と黒田総裁は反りが合わないと考えてよい。
したがって、黒田総裁にとっての古巣である財務省に反撃しても何の不思議はない。
もちろんこの流れがずっと続くわけではない。
今の黒田総裁の反撃は、ポスト岸田を見据えた動きと見ている。
岸田首相の任期は長くはない。
今後継首相候補の先頭は菅前総理だが、もちろん黒田総裁は一緒にアベノミクスを進めてきた菅さんと馬が合う。
要は、岸田首相を追い込むために今回長期金利を引き上げたと見ることが妥当。