Anzi：イタリア代表

ヨーロッパ最強を決めるサッカーの祭典「EURO2012」が終わった。

まずはスペイン代表、優勝おめでとう！！
現代サッカーの代名詞"パスサッカー"はまさに芸術的だった。言い訳のしようのない圧倒的な優勝だったね。

そして今回、俺が何の根拠もなくEURO開幕前から優勝を予想していたイタリア代表！準優勝おめでとう！！

地上波でオンエアされた全試合、睡眠を削ってまで見た今回のEURO。イタリア代表を勝手ながら応援していた俺。本当に良いドラマを見させてもらったな…。

スペインが新しいサッカーの時代を作り上げ、イタリアの時代は完全に終わってしまっていた昨今。しかしイタリア代表は大きく変貌を遂げていた。伝統の守るサッカーではなく攻めるサッカーへと。

予選から俺は新しいイタリアの攻めのサッカーに魅了された。完成度は粗削りながらも、がむしゃらに何かをこじ開けようとする姿に心を打たれた。

その勢いは優勝候補のドイツをも捩伏せた。そして、大会でノーマークだったイタリアは決勝まで駒を進めた。

チームとしての成熟度に圧倒的な差が出た決勝でのスペイン戦。グループリーグの初戦で引き分けていた両者にここまで差が出るとは正直思わなかった。

かつて一時代を作り上げたイタリア代表のプライドはずたずたに傷付けられただろう。後半には不運な怪我にも見舞われ一人少なくなってからは正直見ている俺も心が痛かった。

でも、二年後のワールドカップがより楽しみになったよ。

きっとイタリア代表は強くなる。

強い者、それは誰よりも強いプライドがある者。そして誰よりも強くそれを傷付けられた者。



Anzi