厚かった神経のふっといっ(太い)、まるでうどんみたいな群れのしつこさに
綿飴を模したようなサイコーにふかふかなべとつき感がたまんないギュウギュウ感。
しがみつけば、その手を叩かれて空しくただ意味もなくまどの外を見つめる。
悲しい時間は、まるで己の不幸の長さを物語るかのように、涙を誘う・・・
「あの、泣いているんですか?」
「いえ、ちょっと目にゴミがはいってしまって」
「よかった、なにか悲しいことでもあったのではないかと思っちゃいました。」
「いえ、気にしないでただ少しだけ」
「少しだけ、何ですか?」
「満員電車が辛くて・・・」
「そういえば、電車の映画ありましたよね」
「あっ、ただ何もないところが舞台の」
「そうそう、あれって・・・」
「阪急電車というより、満員電車のほうがタイトルあってるかも」
「みんなおしくら饅頭しよー!!」
「おー、昔の懐かしいアレかっ?」
「いいわね、どうせこんな状況だし」
「みんな、いつもの顔見知りですものねー」
「よーし、みんないくぞぉー!!」
「そーれっ」
「おしくら饅頭押されて泣くなぁー!」
「あー、あなたまた泣いてるっ!!」
「いえっ、ちょっと足をふまれて」
「そーれ」
「おしくら饅頭押されて泣くなぁー!」
「あー、小学生の男の子が泣き出してしまった!」
「おっちゃんのケツがくさいんやぁー」
「そーれ」
「おしくら饅頭押されて泣くなぁー!」
「わー駅に着いたとたん、ドアが開いて誰か飛んでいってしもたぁー!」
「そーれ」
「おしくら饅頭押されて泣くなぁー!」
「ははは、また新しいカップルができたりしてー!」
そして、満員電車の夜は更けていく・・・