私は台所にいた、まな板の上で包丁を使っていた。

「これからを生きるにはスタミナが必要だ!」

そう思って、ニンニクを刻んでいた。

 すると、姉が覗き込んで驚いた。

「おまえ、これ~ニンニクやんけぇ~! くっさぁ~ぁあ!!」

そして私の背中を思いっきり叩いたのだ。

「ちょっと、なにしやがる!」

そう叫んだ瞬間、別の世界に飛ばされていた。

なんだか、見慣れたようで見慣れない世界。

大きな壁が目の前に立ちはだかり、大きな柱が立っている。

「ここは、いったいどこなのか? ここのか? とおか?」

暫く唖然としていると、黒服の男達が歩いてくる。

「あー、君はわれわれと同じエージェントか?」

そう言うなり、私の身体を調べ始めた。

「いちおう、ボディーチエックさ、簡単な取調べさ」

私は驚いて、拒もうとしたが、男達は何かに気がついた。

「君はよくないものを信じているようだね!」

さらにこんなことも話した。

「君の持っているものはよくないからすぐに捨てなさい!」

私は、自分のポケットの中を探ってみた。

「はっ、これはニンニク・・・しかし、なんでこれを?」

男達は急に不機嫌になって私に突っかかってきたのだ。

「ぎゃー、何なんだよ、いきなりあんた達は何?」

男達は突然に怒り出してこう叫んだ。

「これから仲間達とブツを運ぶのに、お前が邪魔なんだよ!」

私は怖くなって逃げ出そうとしたら、男達の姿が変わった。

男達はみるみるうちに大きなアリになってしまった。

「ぎゃー、大きなアリンコだぁー、いやー!」

私は怖くなって走り出したが、すぐに追いつかれた。

気がついたら、沢山のアリに囲まれていた。

絶体絶命のピンチだ、しかし、どうやって切り抜ける?

そのときにアリたちが一斉に飛び掛ってきた。

「うわあぁぁぁぁー!!」

私は突然、ポケットの中のニンニクを投げつけた。

「ギャー、ニンニクだ、くさい、くさい、逃げろぉ~」

アリたちは我先にと、大慌てで逃げていった。

「そっ、そうか、アリはニンニクのニオイが苦手だったんだ」

それに気がついたら、私は突然もとの世界に戻った。

「姉貴ぃ~くらえぇぇぇーっ!!」

私はニンニクを姉に投げ続けた。



お・わ・り