七夕の朝四時頃、また尿漏れなのかなんなのか分からないものが出る。
急いでトイレに駆け込む。
どうも尿っぽい。
様子見だな、と思い自宅安静。
していたんだけど、段々と不安になってくる。

本当に尿漏れ?違ったら?
このまま土日挟むのこわくない?
そう思い、お昼すぎ産院に電話。
助産師さんからは自宅様子見を指示される。
その決定的な理由は、朝以降に流れ出る感覚が全くなかったこと。

一難去ってまた一難。
土曜日、昨日の夜のこと。
息子が急な発熱(39.6)と激しい腹痛・耳の痛みを訴え泣き叫ぶ。
そして、嘔吐。
夜の19:30のこと。
すぐに休日救急診療所へ。
我が家はマイカーがないのでタクシーも手配。
言ってはなんだけれど、
言ってはなんなんだけれど、
こういうときの夫は私の手足にしかならない。
すべて私が考えて指示して、

いいのだよ、いいのだけれども。
私が入院中だったらどうしていたのだろう?と思わずにはいられない。
大丈夫?

臨月の私が付きそうのはよくないとのことで、私が手配したタクシーに夫と息子を乗せる。
着替、袋、タオル、母子手帳、保険証、マスク、消毒用アルコール等を持たせる。

待っている間、不安が襲う。
待つというのは辛い。
息子は私が行かなくてさぞ心細いのではないか?
私が行かないことで悲しい思いをさせてはいないか?
もし、大事になったらどうしよう?

息子が嘔吐後、あらゆる窓をあけて換気している蒸し暑い部屋の中、スマホを手に持ち考える。
汗が滝のように出る。

病院に到着して順番待ちに入った夫から連絡。
病院に到着後、息子は2回目の嘔吐
それからは落ち着いている、とのこと。

安心する。
そして、今度は、息子がなにか流行り病だったとして、月曜日の産院受診はどうなるのか?
息子達が行った病院でも検査はきっとしてくれるけど、その項目が分からなければ心許ない。

診察が終わった夫に連絡。
「検査項目をしっかり聞いてきて欲しい」と。
息子はあの鼻につっこむ検査をしたらしい。

お医者さんからは、
「コロナ、インフル等陰性です。夏風邪でしょう。」とのこと。

夫よ、その「等」のなかに何が含まれるか、聞いてこなければいけないのではないか?

ノロ、アデノ、RSは??
(症状的にノロはなさそうだけど)


おいー真顔
産院に電話、事情を話して月曜日の受診の件で相談をする。
可能性はゼロに近いけれど、高位破水かもしれないこと、逆児の件、私としては予定通り月曜日に診察を受けたい。
でも、私がウィルスや菌を保有している可能性だってある。
他人様に迷惑をかけるようなことがあってはならない。

助産師さんいわく、土日の息子と私の様子次第とのこと。月曜日の受診前に電話で相談してください、と。

コロナが猛威を振るっていた頃だったらこうはいかなかっただろうな。

そして、夫が息子を明日小児科に連れて行ってくれることになっている。
夫が検査項目の詳細を聞かなかったせいで、もう一度あの鼻検査をしなければならないのだろうか?
あれ、痛いんだよ。
なんで2度もやらねばならんのよ。
夫のおたんこなす。

あと…
ひまちゃんが生まれたいと思ったそのとき、
息子と夫の容態次第では、経膣分娩でも一人の出産になるかもしれないな。

色々と考える。
けれども、息子が元気に生きてくれて、
ひまちゃんが元気に生まれてくれる、それ以外は本当に些末なことなんだと思う。
どうでもいい。心底、どうでもいい。
ただ、私達のそばで笑っていて欲しい。
それだけ。

息子が、ひまちゃんが、夫が、私が、
元気にこの世界で生きているということは、本当に「有り」「難い」ことなんだな。

子育てしていると、急になんの前触れもなく、
どん底につき落とされることがありますね。
あんなに元気だったのに、急に泣き叫ぶほどの痛みを訴えて。
そのときの私達の無力なこと。
なんで私は理系に行って医学部に行ってお医者さんにならなかったんだろう?なんて馬鹿げたことまで考える。
なんで、こんなに無力なんだろう。

私が最近料理をさぼっているからか?
栄養が悪かったのか?
習い事に連れて行ってやれていないからか?
幼稚園にいる時間が長引いたからか?
息子は「幼稚園楽しい!大好き!」というけれど、
楽しい変化だって、変化は変化。
息子の心に負荷がかかっていたのか?

天国から地獄とはまさにこのことで。
地面に叩きつけられるような恐怖。
息子になにかあったらどうしよう。

子をもつということは、とんでもなく幸せなことですが、その反面、そんな宝物を手にしてしまっということは、その宝物を失うかもしれないという恐怖がある。
常に、表と裏は表裏一体のものとしてそこにある。
それを忘れずに、親をしていかなければならぬのだ。

なんてことを考えました。
今は息子は落ちついており、夫とテレビ(クレヨンしんちゃん)を観ています。私は一人違う部屋に隔離。
ときおり、息子の笑い声がここまで聞こえてきます。

あぁ、なんと幸せなこと。