数日前に日経新聞で「TOPPAN、技術者の経験知を生成AIが継承」という記事を読み、TOPPANのAI実用化の速さに驚きました。どのくらい速いかと言いますと、2024年2月にリリースされた最新モデルを活用し、同年11月には実用化まで進んでいるということです。おそらく、この事業部のトップが開発スピードやホワイトカラーの生産性向上に対して積極的に取り組んでおり、また優秀な人材が揃っているのだろうなと思いました。
僕も最新モデルについては、公にあるデータを用いて精度を確認した段階で、今後さらに検証が必要というところです。しかし、通常業務をこなしながら、AIのニーズとシーズを調査し、システム開発や運用面の検討、さらには社員のAIリテラシー向上のための資料作成など、手一杯の状態です(笑)。
AI関連のリサーチを進める中で、企業秘密のため多くは語れませんが、TOPPANの方向性と自分の考えは概ね一致していると感じます。正直なところ、AIやデジタル分野においてはアメリカの優位性が際立っており、日本、そしてソニーは競争に大きく遅れをとっているのでは…と思わざるを得ません。そのため、ソニーのAIソリューションは売れないのではと考えています。
他社の進展よりも、自分の成果に集中することが重要ですが、会社としては「早く、残業や土日を使って、我が社にAI実用化を進めてほしい」と期待しているのかもしれませんが、僕としては「もちろん、スピード感をもって開発し、早期実用化を目指します」という気持ちがある一方で、「自分に人材とお金を集中させてくれなければ難しいぞ」とも感じています。